8歳って。【Yuri.C】

Story.10 ページ10

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『たまごいる？』


侑｢もちろん。今日は半熟がいいなぁ、｣


『じゃあ、私も。』





『2人分茹でちゃっていいよね、めんどだし。』


侑｢あー、なんかいいにおーい！｣


『ふふ、なんにもしてないよ？』





まぁ、2人でと言うよりはほぼ私1人でうどん完成させまして。





｢｢ いただきまーす ｣｣





向かい合って2人でうどんをすする。

…うん、安定の美味しさ。やっぱりたまに食べたくなる味だ。





侑｢あー、久しぶりに手作りのもの食べたな｣


『いつもはどうしてるの？』


侑｢外食か頼むかケータリングで済ませてる。｣





食べない日もあるかなー、って笑ってる。

忙しいからしょうがないのかもしれないけど、





『…体、壊しちゃうよ？』


侑｢Aちゃんみたいに？｣


『もう、私は心配してるの…！』


侑｢うん、分かってるよ？ありがと。｣





にこって笑ってくれたけど、この笑顔はゆうりくんが嘘をつく時だって知ってるから。

…って、知ったところで何かができるわけじゃないから 気づいてないふりをするしかないんだけど。






…それが、どうしようもなく悔しい時がある。





『わたし、もうすぐ受験なんだぁ、』





頑張って話をそらす。





侑｢あ、そっか！どこ受けるの？｣


『まだ決めてないんだけどね？一応どこでも行けるって言われてるの、笑』





ねぇ、ゆうりくん。




話が変わって、





そんなあからさまにほっとしないでよ…









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