8歳って。【Yuri.C】

Story.9 ページ9

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『つくる。』




私がそう言うと驚いたように目を見開いた。




侑｢つくるって… 何言ってんの？風邪引きさんじゃない。｣


『もう平気だもん。
食材いっぱいあるから腐らせちゃうし。』


侑｢でも、｣


『うどんならいいでしょ？ゆでるだけだし。』





この言葉に表情を変えたゆうりくん。

全部の息をはいたようなため息ののち、





侑｢…しょうがないなぁ、僕も手伝ってあげる｣





優しい微笑みを浮かべて許してくれた。





『ありがと！ 早速行きましょー、』






ベットから立ち上がってみると思ったより体は重くて、少しふらついたのをゆうりくんが支えてくれた。





侑｢…不安だなぁ、｣


『大丈夫だよ？』


侑｢んー、何ならお姫様抱っこで降りる？｣





にやり、という効果音が付きそうな笑みを浮かべて私の顔をのぞき込む。




『も、いじわる、！』


侑｢いまさら？｣


『んむぅ、』





っもう… ほんとにいじわる。

私がドキドキしてるの分かっててこんなことしてるんでしょ？





『…手、』


侑｢ちっちゃいなー、｣





きゅ、と握られた手は危ないからだとしても

私の心臓はどうしようもないくらい暴れてて。





ふんふん〜♪ と鼻歌を歌っているその横顔はかわいい以外の何物でもないのに、





骨ばった手のひらが男の人なんだってことを改めて教えてくれて、かっこよくてドキドキして





あぁもう、





あざといじゃないですか、ゆうりくん…









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