8歳って。【Yuri.C】

Story.32 ページ32

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『ただいまぁ、』





次の日。

卒業式でしんみりムードの中でもたくさんの人が祝ってくれて。

気後れしたけどすごく嬉しかった。





家に帰るとうちの家族＋知念家の家族がいた。

…ゆうりくんはいないけど。





『なんでゆうりくんのままが？』


侑母｢だってAちゃんの16歳の誕生日よ？
来るしかないでしょっ！！！｣


『ふふ、ありがとー』





なんだかんだ言って毎年来てくれるゆうりくんままは、優しくて大好き。





侑母｢ごめんね？侑李来れなくて。｣


『んーん、いいの。12時ぴったりにおめでとうって言ってくれたし。私着替えてくるね』





ゆうりくんままにもう一度抱きしめられてから自室に戻り服を着替える。





たくさんのおめでとうメッセージ。





卒業していく先輩達からも祝ってもらえた私は幸せものだと思う。






｢｢ AHappy Birthday〜！！ ｣｣


『ありがとう！！』





机に並べられた大好物たち。





子供っぽいけどろうそくが立てられたいちごのケーキに…プレゼント。





どれも全部嬉しくて、最高の誕生日。





…の、はずなのに。





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耳が





目が





身体中すべての感覚、意識が





大好きなたったひとりの人を探しているんだ。








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