8歳って。【Yuri.C】

Story.28 ページ28

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にやにや笑いながら私の目の前にやって来て、うさぎにそっとキスを落とすと





侑｢僕のなんだからね、｣





私の手の中に収まるように投げてくれた。





…耳を澄ましていないと聞こえないような、可愛らしい一言を添えて。





私の手の中に収まったことを確認してそっと微笑んだりするから、





私ばっか好きが大きくなっちゃうのってずるいから、





侑｢っ…！！｣





さっき、ゆうりくんがキスをしたところと同じところにキスをして、





『私のだもん、』





聞こえるか聞こえないかギリギリを狙って呟いた。





それを見て耳をほんのり赤く染めたゆうりくんはばか、と呟いて。

他のメンバーのところに行ってしまった。





手の中にいるうさぎはまだ少しゆうりくんの温もりが残っていて、





これがあれば寂しくても、苦しくても頑張れる気がする。





あんまりこういうこと考えたくないけど、





私だけにしてくれたこと、が凄く嬉しい。

ゆうりくんにとって特別でいられることが嬉しい。





『大好きだよ、』





うさぎの背中についたタグに書かれた言葉に涙をこらえながら呟いた言葉は、





ドームの中じゃかき消されたけど

私の心の中には深く深く刻まれたように感じた。





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ずっとそばにいるから 侑李









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