8歳って。【Yuri.C】

Story.27 ページ27

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母｢Aっ 伊野尾くん近いよっ！！！｣


『見えてる見えてる。笑』





想像の100倍高かったママのテンションについていけません。

え、今どこかって？





ライブ中ですよ！！！！





でも1つだけ、ショックで仕方ないことがあります。





花道よこの１列目にいるというのに、

他の人ばっかりで私に気づいてくれないこと。





私の隣の知念担の子には手を振ったくせに。





わざとなのか、本当に気づいてないのか。





気づいてないんだったらかなりショックだな。





『…せっかく頑張ったのに…』





髪も服も気合を入れた。

すごく頑張ってママにメイクまでてもらったのに。





あぁ…終わったぁ…





って、まだBESTコーナーなんだけど。





母｢ゆうりくんは？｣


『次出てくる！可愛すぎて倒れるから足踏ん張っててよ？』





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母｢か、わいい…｣


『でしょ？うさぎとか反則だよなぁ…』





あの、ゆうりくんが持ってるうさぎすごい欲しいんだよなぁ…





そんな呑気なことを考えながらゆうりくんを見つめる。





『あ、』


侑｢ひひ、｣





やっと目が合った。





イタズラに鼻にシワを寄せて笑うその顔に





確信犯だと分かってなんとなく悔しい。







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