8歳って。【Yuri.C】

Story.20 ページ20

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パチ と目が覚めたら目の前はゆうりくんの顔

やばいやばいとドキドキしている頭の中では

抱きしめてくれたまま寝たんだ…なんて嬉しさ
がこみ上げて。





この温もりを離したくない。





なんて中３らしからぬことを考えてしまった私は、

ゆうりくんが寝ているのをいいことにお腹にしがみついた。





『…すきだよ、ゆうりくん…』





テレビで見るキラキラしたゆうりくんと、

私と一緒にいる時の意地悪なゆうりくん。

全部が、大好きでたまらないの。





…ん、あれ。





『…なんか心臓の音 早…』


侑｢っばかAちゃん。起きてたんだよ…｣


『えぇっっ？！？』





勢いのままゆうりくんの顔を見るとほんのり赤く染まっていて。





侑｢…みないで。｣


『ええ、』





なんで？ゆうりくん。どうしてそんな、





『照れてるの？中３の私が言ったことに？』


侑｢中３ほなんて僕からしたらもう十分過ぎるほど大人だよ、？｣





両手で顔を覆ってしまって、

見えるのは指の間から除くパッチリな二重の瞳





『なっんで…っ』


侑｢あのねぇ、僕だって男だよ？
いつまでもAちゃんのこと妹だと思ってるわけないから。｣





まだゆうりくんの頬は赤いままだけど、





涙目の私を見つめ、優しく微笑んでくれた。









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