8歳って。【Yuri.C】

Story.14 ページ14

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お風呂から上がってゆうりくんのところへ行くと、私を見た瞬間顔を背けてしまった。

…なにかしたかな、私。





『お風呂入っていーよ？ あ、服ない？』


侑｢んーん、もってる。行ってくるね。｣


『あ、どーぞ…』





結局私の方をチラッとしか見ず行ってしまった





『…何だったんだろ、』





ゆうりくんの行動を不思議に思いつつ、髪を乾かす。

…と、今日はたくさん寝たはずなのに私を襲う睡魔。





何も考えずにソファーに横になる。

少しだけ聞こえてくるシャワーの音に何故か、ドキン、と心臓がはねた。





そっか、私今ゆうりくんと2人っきりなんだ。





今日１日で何回好きって思っただろう。





何気ない言葉が、行動が、表情が。

いちいち私をドキドキさせるの。





前、友達にそれとなく聞いてみたことがある。





『私の知り合いにね、…8歳上の人を好きになった人がいるんだ。…おかしいかな？』


｢おかしいよ！！ だって私たちの8歳下って7歳だよ？！ ありえないでしょ！！｣





って。

…やっぱり、8歳って大きいのかな。





たかが15歳の小娘が、23歳の人を好きになるのって。





侑｢Aちゃん、あがったよー｣





…私はただ、この人のそばにずっといたいだけなのに。





この人の1番に、なりたいだけなのに…








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