8歳って。【Yuri.C】

Story.13 Yuri ページ13

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顔を真っ赤にしながら、怒ってお風呂に行ってしまったAちゃん。

んー、ちょっといじめすぎたかな。





…でもさ、





『僕ばっか意識しちゃうのずるいじゃんか。』





ただの妹だからって余裕こいてたけど、

そんな余裕を簡単に奪ってしまったのはそっちでしょ？





…ま、手は出せないけどね。法律的に。





小さく聞こえてくるシャワーの音に、ソワソワなんかしちゃって僕らしくない。





なんなの？





年頃の男の子に帰るの？なんて言っちゃって。

煽ってるだけってこと分かってるのかな。





しかもスーパーアイドルにだよ？
、、ほんと悪い子。





『はぁ… 我慢出来なかったらどうしよ…』





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いつからだろう。

Aちゃんとの電話が待ち遠しくなったのは





｢かっこよかった！｣





その一言に心が踊るようになったのは。





でもまだあの子は中学生で、僕はジャニーズ。

その事実で想いを抑え込んでるんだ。





でもきっとAちゃんは、こんな葛藤なんて気付きもしないで、

僕の心のふたを開けちゃうんでしょう？





A｢ゆうりくん、あがった、よ？｣





思ったよりぼーっとしてたみたいで、気付いたらお風呂から戻ってきていたAちゃん。





ほら…





火照った頬も、

濡れた髪も、

潤んだ熱っぽい瞳も。





一目見ただけでもう





僕ばっかりドキドキしてるの。





そんなの、反則じゃない？









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