頑張り屋さんに恋をした (ページ4)

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式場に行ったら、やすぽんと会うことになっていた

だから会場には入らず

まずは控室の方に向かった

『あの、新郎の本田くんに呼ばれて来たんですが』

「ご友人の皆様ですね、伺っております。どうぞこちらへ」

壁もカーテンも真っ白で全部が眩しい

「蓮くんの髪も壁に同化しそうっすね」

『今は真っ白やけんね(笑)』

なんて話しながら花柄のドアの前に着く

スタッフさんがノックするとドアが開いて

「失礼しまーす、、」

奨くんから一列で部屋に入って行った

そこにはタキシードでキメキメのやすぽんが、、

「よ、よぉ」

「嘘でしょ、コウスケが緊張してる(笑)」

覇王と呼ばれるやすぽんが

背筋がピーンと伸びてカチコチしてた

『そんなに緊張すると？』

「ヤバい」

紛らわすために僕たちを呼んだのかな？

「ちゃんとカッコいいっすよ！」

「当たり前だろ？」

少し話せばカチコチ加減は弱くなった

それから二次会の予定チェックをして

マナミさんの支度が終わるのを待った

「マナミに会うのが1番緊張するわ、、」

「なんかドラマみたいやな」

「バッチリ撮っておくから泣いていいよ」

そしてまたスタッフさんがやってきて

やすぽんが呼ばれて行った

ファーストミートと言うのが始まるらしい

すでにウルウルしてる瑠姫がビデオを構えて

僕たちは見守り隊

「コウスケ後ろ向いて待ってなきゃ」

「そ、そうだな。みんなも後ろ向け！」

「「なんで？！」」

「俺が1番に見る、瑠姫も目閉じながら撮って」

「いや、それは流石に難い」

もー、やすぽんったら！

はいはいと後ろを向くと

カーテンが開く音がした

お互いに照れて笑う声を聞こえてくる

「まだダメっすか？」

「ずっとそっち見とって」

「なんでやねん(笑)」

少し鼻声の冗談が飛ぶ

「うそうそ、どーぞ」

振り返ると幸せオーラ全開の2人

おめでとう

改めてみんなでそう告げた

「じゃあ、また式で。奨スピーチよろしくな」

「うん」

そして僕たちは他の人たちよりも遅くに会場に入った

「結構たくさん来てるんすね」

「親戚の人もいるからでしょ」

中には大学時代の見慣れた顔もあって

4人1列で席に着く

隣で奨くんがスピーチの練習？してるのか

口がパクパクしてた

そして

牧師さんと一緒にやすぽんが入場して

いよいよ

結婚式が始まった

何回か見たことのある光景だけど

今までで1番感動したのを覚えてる