強がりさんは恋に臆病 (ページ10)

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10☆junki ページ10

今日は奨くんと一緒に呑みに来た帰り道

『奨くーん、車乗りたい』

「いや、それしたら捕まるよ？俺」

外の風が強くて寒い

「良かったね、お目当ての人がいて」

『なんすかそれ』

「そのまんまの意味だけど？(笑)」

『だっる！酔っ払い奨くんだるい！』

別にそういう意味で行ったんとちゃうし！

昨日食べた料理がうまかったから

また食べに行きたいなって思って

そしたら丁度奨くんが呑みに行こうって言うから

そこにしたんやで

Aはいるかな〜ってくらいで

まぁ。結果おったんやけどな

まだ2人で店で呑んでいた時

『、、奨くん。最近ヒナさんとどうなん？』

自分からこんなことを聞いた

本当は2人がどれくらい仲が良くて、お似合いか知ってるし

昨日コウスケくんからも2人のベッタベタな惚気をきいたからホントは知ってるんだけど

「どうって？」

なんやその顔！

『ニヤニヤしとるやん！言葉の意味わかってるやん！』

奨くんはお酒が入ると饒舌になりがち

「いや、マジで可愛い。ホントに」

なんで聞いたんだ俺は、、自爆やん

『もうすぐ半年くらいか、、？2人が付き合って』

「早いね〜」

俺に猫撫で声かけても意味ないやん！

でも

「幸せだよ、ホントに」

しみじみ言う奨くんを見たら

きっとヒナさんも同じなんだろうなって

幸せならいいなって思った

正直羨ましい

好きな人が隣にいて、お互いに気持ちが通じ合ってる

前の気持ちに踏ん切りを付けたからこそ

俺にもそんな相手が欲しいと思う

『俺にも出会いないかな〜』

「さっきの店員さんは？昨日知り合ったんでしょ？」

『そうやけど、、』

あんまり気を遣わなくていいから友達みたいな感じ？

確かに綺麗やし、賢そうやし、いいかもしれんけど

まだそんな知らんからな、お互いに

『ゆっくり探すしかないわ、、』

なんて話しをしてた

「俺は八乙女さん？だっけ、凄くいいと思うよ」

『浮気か？』

「違うよ、純喜にって意味」

そうなんかなー

いやでも、焦って気の迷いで付き合うのは失礼やし

それは男しても最低やから

『それはアドバイスとして受け取っておくわ』

とりあえず、再来週か。

ご飯一緒に行くし、瑠姫もおるし

沢山話して2人にも相談乗ってもらお

「じゃあ、気をつけてね」

駅のホームで別れ家路に着く

2日連続で呑みに行って、体が重い

この日は風呂を後回しにして寝てしまった