強がりさんは恋に臆病 (ページ50)

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一番初め？？何のことだろう

「え、なんのことやねん」

「まさか、忘れたの？！俺が尽力した日々を！！」

「じんりょ、、うわっ、え？うそやん」

「それが本当だったわけだ」

だから何のことなのって

『一応、私もいるんだけど、、分かるように説明してもらってもいいかな？』

「え、いいの？純喜は」

なに、純喜が関係してる、とか？

「いいよ過去のことやし。俺だけ何も教えんのもフェアじゃないから」

それじゃあ、と瑠姫が話し出した

内容はやっぱり與那城さんとヒナちゃんの事が大きく関わってるらしく

いつメンとヒナちゃんとの出会いから始まった

「で、ここから落ち着いて聞いてね？A。」

「待って、自分で話す。」

そう言って電話のマイクとスピーカーを切った純喜

わずかな音で、おーい！と聞こえてくるが

「俺はAに出会う前、ヒナちゃんの事が気になってたんや」

『、、好きって意味で？』

「その時はな、、ずっと黙っててごめん」

「でも今は違う、Aが一番好きや！」

信じてくれるか？って自信なさそうに聞いてくるから

『そうやって聞かれると、なんか不安になるかも、、』

いつも隣で笑ってくれて

ちゃんと好きだって伝えてくれて

私の悩みを聞いてくれて

最近では私に相談してくれるようになって

もう十分過ぎるくらい伝わってるから
今再確認されると、いつもと違って怖くなる

『私はずっと信じてるから、大丈夫だよ』

そう言って純喜を強く抱きしめた

「ありがとう、ほんまに」

今度は私がスピーカーとマイクをつけた

『こっちは全然問題ないから、続きよろしく』

「はいはい。本当に大丈夫ね？」

それから明らかにされた事実

與那城さんとヒナちゃんと何があったのかとか

瑠姫にしか話していないこともあって

純喜も驚いてた

その当時のことを全く知らない私も切なくなった

「ってことなんだけど、ついて来れてる？」

「、、うん」

「別に誰が悪いとか誰が怒ってるとかは無いんだけど、蓮くんなりのケジメなのかな退会したことは」

『そう、、なんだ』

でもそれは良いことなの？

一方的ないなくなるのって

「来週には韓国行っちゃうし、クリスマスは難しいかな」

そうなんだ、、

隣で寂しそうにくっついてくる純喜

私は今でも十分幸せだけど

彼には友達の存在が欠けてはならなくて

全てが満ちるには

もう少し待たないとね

私はもう怖がらずに待つから