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48☆syo ページ48

『話ができて良かったね』

「、、うん」

ゲリラ作戦で2人に会った後

蓮も俺も一言も発することなく車に向かい


ようやく一声かけた


純喜はちゃんと話をさせてくれて

八乙女さんの気持ちも分かってるようだった

まさか好きだった人に似てたなんてね、、


俺、25年生きてて蓮に似てる人会ったことないのに

すごい確率で出会っちゃった訳か


まぁ、、お互いに謝った訳だし


これで蓮も落ち着いたかな


「ねぇ奨くん」

『んー?』

「従姉妹ちゃんに、、ヒナちゃんに会いたいんだけど」


蓮から会いたいって言い出すのはかなり珍しい


『いいけど?3人でカフェでも行こうか』

「ううん、ヒナちゃんと話したいけん、、僕が許可とる意味分かっとる?」



もしかして、、


『ヒナと2人だけで会いたいってこと?』

そう聞くとゆっくり頷いた蓮



『もうヒナは誤解してないよ?そんな心配いらな、』

「その話じゃない」

『じゃあなに?』

「ちゃんとケジメを付けんといかんけん。」


はい?ケジメを??


他にも2人の間で問題でもあるの?

なにかあったらヒナは俺やコウスケたちに相談するし


俺に言えないような事が2人の間であるってこと、、?


『、、ヒナに何かしたの?』

「何もしよらん。
でも言わなきゃいかんことがあるんよ」


車に乗っているせいか?

蓮の声がいつもより揺れて聞こえた


『いいけど、その話を聞いたらヒナはどう思う?』

「さぁ、、わかんない。呆れちゃうかもね」


なんて悲しそうに笑うから


俺の中で何となく予想がついてしまった



思い返せば蓮が韓国にいて電話をかけてきた時

いつもヒナが居るかを聞いてた


居る時は決まって

今、楽しい?とか
幸せに過ごしてるー?仲良くしてる?

と、聞いてきいた蓮


俺はてっきり引き合わせてくれた人だから、そう聞くのかと思ってたけど



まさか、、、蓮が、、?



だったら、どんな気持ちで俺たちが一緒になるのを見届けていたんだ



なんでそんな素振りすら見せなかったんだ


「自分の中ではキリを付けたつもりやったけん。
でも、伝えたくて、、ダメかな?」


具体的に何をと言わないから

いつもならいいよと言えるのに

直ぐに言葉が出なかった



「、、やっぱりいいや、忘れて?また3人でご飯に、、」

『蓮は、それで大丈夫なの?』

「、、今までと何も変わらないし、大丈夫だよ」


いいよと言えないくせに


このままだと蓮が俺の近くからいなくなってしまいそうで怖かった

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設定タグ:JO1 , produce101japan , 河野純喜   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:はむぅ | 作成日時:2021年8月7日 17時

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