強がりさんは恋に臆病 (ページ32)

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32☆junki ページ32

今、電話繋がってるけど

嘘みたいに嬉しい

最初は、またニコッて笑う顔見れたらいいな

えくぼ見えんかなって勝手に思ってたのに

すぐ顔が赤くなったり、ちょっと目が潤んでたりして

隣で緊張しっぱなし

Aが席を外したタイミングで

「タジタジじゃん？(笑)」

斜め前に座るマナミさんがニヤニヤしてて

『そ、そんなことないっすよ！？』

「わっかりやす！(笑)」

言わんといてください、、

「いい？女の子はね、ちょっと強引なくらいがキュンとくるのよ」

『、、え、そうなんすか？』

「デート、誘ってみたら？」

『いや、そのデートとかそういうのは、、』

「は？行きたくないの？」

『すいません。行きたいっす』

逆らえん、、

マナミさんの作戦を話し出して聞き入ってたら

いつの間にか蓮くんがいなくなってて

そういえばA遅いな、大丈夫かな

「ちょっと聞いてる？」

『っはい、聞いてます』

様子を見に行くタイミングを逃してしまった

「純喜ならあざとく聞いても許されそう」

あ、あざとく？

「で、YESかNOかを電話で聞く！」

『そんなんムリっすよ、なかった時のダメージデカすぎません？」

「そっかぁ、、じゃあ面と向かって言う？」

『そっちの方がまだ楽っす』

「お、さすが純喜」

途中まで帰り道一緒やし、勇気出してみよって

思ったけど

「じゅーんきっ！」

陽気な蓮くんが来てタイミングを完全に逃した

でもこのまま帰るのは嫌だから

『気分悪いの治ったん？』

とにかく話したくて

デートとはかけ離れた内容だけど、勇気を出した

でも、その話を振ったら

Aと蓮くんが明らかに不自然というか

ぎこちなくて

なんか、、嫌だった

蓮くんは大好きな先輩やし、Aもいるから

顔に出さないように努めたけど

そのちょっと曇った気持ちのまま家に帰ってしまって

居ても立っても居られずLINEを送った

2人の雰囲気にどこか焦ってたのか

絶対やらんだろうと思ってたマナミさんの作戦を実行した

これで断られたら、そう言うことだろう

河野純喜もしOKだったらさ

河野純喜電話してほしい

送ったはいいものの恥ずかしすぎて

クッションに顔を埋めた

『くるかな、、』

祈るような気持ちで待っていたら

着信が鳴って今に至る

あとはデートに行こうと言うだけ

それが難いねんて、、