強がりさんは恋に臆病 (ページ24)

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誰だ、、作ったやつ

マニュアルの分量と絶対違うと思うんだけど！？

飲みすすめていくと

ボヤーっとするのが前より早い気がする

「八乙女さん、真っ赤だけど大丈夫？」

與那城さんが心配そうに聞いてきた

『、、はい、大丈夫です』

「まだ一杯目やろ？」

「赤くなりやすいんじゃね？」

『、、そうかもですね』

結構キツイです

久しくお酒を飲んでなかったのもあるし

濃く作られたのもあるし

『純喜、お水飲みたい』

「へ？あ！水な、ちょっと待って」

パシリに使ってごめん、と内心思いつつ

目の前にいる人をじーっと見た

楽しそうにお喋りして

ホントによく似てる、、

似てないのは声の高さくらい？

こんな風に笑って話してたっけ

「はい、水」

『、、ありがとう』

ふぅ、、と息をついて

ゆっくり目を閉じた

「ここで寝ないでよ？」

『寝ないよ(笑)』

瑠姫の声にボケーっと返事して

『ちょっとお手洗い行ってきます』

でも一回出てしまったら戻りづらくなって

階段近くの壁にもたれていた

アイツじゃないって分かってるのに

どうしても重なってしまって

純喜が隣にいると

私が浮気してるみたいに感じた

嫌だな、、この気持ち

さっきワクワクしてたのどこいったんだろ

そこへ

「あ！やっぱりまだいた！」

『、、川尻さん、、』

「大丈夫？みんな心配してたよ？」

『今戻るんで。、、大丈夫です』

心配してきてくれたのに、それを無視するかのように

横を通り過ぎた時

私が段差に気づかなくて

『、、っ！？』

躓いてしまった

転びはしなかったけど川尻さんが腕を掴んでいて

「危なかぁ！前見とらんと！」

一瞬だけ顔が近くなって、その目を見てしまった

サッと離されたその手が

どうしようもなく寂しく感じて

「わ！？な、なんしよーと！！？」

私は彼を抱きしめていた

何か話しかけられているけど入ってこない

ハッとした時には

「離してもらっても、、いいかな？」

困った表情をした彼が顔を覗かせていた

『ごめんなさい、、！』

離れようとした時

「え、、？！」

一部始終を見られていた

「い、従姉妹ちゃん！？こ、これは違うんよ！」

そして互いに距離を取る

「失礼しました！」

「待って！！、、、違うんよ」

どうしよう

大変なことをしてしまった