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あの忙しなかったバイトから数日経って
火傷も悪化せずに治り出してきた
午前中に家事を済ませて買い物にでた
河野 純喜集合は店の最寄り!
普段の他愛もないトークの中に入ってきたメッセージ
18時からだったよね
A分かった、何時に集まる?
河野 純喜17時半くらいかな
またお菓子我慢するか迷っていると
純喜から1枚の写真が送られてきた
『うわ！なにこれ！』
この前行ったラーメン屋で純喜が撮ったやつだ
河野 純喜渡してなかったからw
いらないよ！
A消しといてよ!w
河野 純喜えー、凄いいい顔してんのに
河野 純喜今日もシャッターチャンス狙っとくからな
Aやめてよw
河野 純喜ちゃんと来いよ?ドタキャン禁止な!
Aしないよ!
そう送った昼ごろ
私はどこかワクワクしていた
それから時間が経って
集合場所の駅に向かう
改札を出たところに何人かが集まっていて
私が最後かな
『こんばんは』
その声に振り返った人たちは優しく迎えてくれた
「まだ蓮くんが来てないんだよね」
瑠姫がスマホを触りながら言った
「本日の主役が近くかー？」
「時差ボケで寝てんのかな」
「流石に韓国で時差ぼけはないと思うよ？」
なんて皆んなで話していると
「あ！来たやん！おーい！蓮くーん！」
純喜の声に振り返ると確かに
こちらに向かってくる人がいる
でも
その人を見た時
私は帰りたいと思ってしまった
「久しぶりー！」
「えー！蓮くん髪染めたん？！」
「暗髪ってめずらしいな」
「だから帽子かぶってたのか！」
みんなの輪の中に入ってくるその人は
アイツに凄くよく似ていた
再会して会話が弾んでいるんだろうけど
それが聞こえないくらい
胸がザワザワして仕方なかった
「蓮くん、この人が八乙女A。俺の中学の同級生」
「あ、そうなんだ！初めまして。川尻蓮です！よろしくね」
『、、、え。』
切長の目、長いまつ毛、スッとした鼻筋
似てる、、、
私の中でプチパニックが起きていた
「どうかしたん？」
純喜の声で我に返ると、その"蓮くん"から
あからさまに距離をとってしまった
『ごめん、、なんでもない』
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作者名：はむぅ | 作成日時：2021年8月7日 17時
