強がりさんは恋に臆病 (ページ12)

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河野純喜19時に〇〇駅集合な!

純喜とご飯に行く日

朝から連絡が入っていた

この日は午前中に大学があって

予定時間まで少し余裕がある

一旦家に帰ってゆっくり過ごす

食べに行くのはラーメンだし

服装は普段着でいいよね

夕方になればお腹空くからお菓子食べたいけど

この後ラーメン待ってるし、、

美味しく頂くためにも我慢した

外が暗くなって

時計を見たら丁度いい時間

集合場所の駅に向かった

帰宅ラッシュ時間だからか人が沢山いる

改札出口にある時計の下で待っていると

河野純喜どこにおる?

A時計の下だよ

改札の方を見てみると

スマホ片手にキョロキョロする姿が見えて

A前見て!

メッセージに既読がつくと彼も前を見た

手を振ってみると

気づいたと同時にパァって笑顔になった

分かりやす過ぎる人だな

その顔のまま改札を出てきて

「ごめん！お待たせ！」

『大丈夫だよ、時間ぴったりだし』

「ほな、行こ！」

案内してくれるのは純喜だからついて行く

「今日休みやったん？」

『大学行ってた』

そんな世間話をしながら歩くこと数分

「ここやで！」

家系ラーメンのお店

店内はスープのいい匂いが漂っていた

「2名様ですか？奥の席どうぞ」

案内されて向かい合って座る

「好きなもん頼んで！」

『うん、ありがとう。純喜もメニューみなよ』

「俺はもう決まってんねん」

行きつけのお店なのかな

『じゃあコレにする！』

「おう！、、すいませぇーん‼︎お願いしまーす！」

店内に響く大きな声

店員さんより大きいんじゃないかな

『声でっか！(笑)』

「そうか？でも聞こえやすいからええやん」

『それは、そうなんだけど(笑)』

なんか本当に裏表ないんだろうな、この人

「、、へぇ、Aってえくぼあるんやな」

『え？なに急に？』

「笑った時に見えた」

そういうことね

たしかに、しっかり笑うとえくぼが出る私

『ごめん、そんな笑った？』

「いや笑ってたのは全然ええんやけど、意外やったから」

そう、、なのかな

「ご注文お伺いします！」

「えっと、チャーシュー麺中盛りのライス追加１つと、ラーメン１つ」

「ラーメンの方はライスどうしますか？」

『お願いします』

「え、ホンマに？食えんの？」

『うん、お願いします』

そのためにお菓子を我慢したんだから

「腹壊さん？ホンマに大丈夫？」