きりた ページ5
.
桐「なあなあ知ってた？」
『ん？なに？淳太が昨日妄想拗らせて結婚指輪買ったこと？』
中「買ってへんわ！！！！」
『どこまで聞こえんねん〜じじいの癖に、で？』
桐「なんかもりのせいで話しづらいやんけ〜〜」
ごめんやんって1ミリも思ってなさそうに言ってくるのは俺達の姫のA。
まあ姫なんて性格はしてへんねんけどな。可愛い可愛い娘みたいなもんや。
桐「まあええや、あんな？俺びっくりしてんけど」
『うん』
桐「淳太くんと流星の曲名決める時にエゴサーチしたらりゅせじゅんやったやん」
『せやな』
桐「やからみんなの調べたらな、俺ともりだけ桐山くんとAちゃんみたいにコンビ名ないねん」
『そうなん？へえ』
さほど興味もなさそうに目の前のおかきを取って開け出すA。
桐「いやもっと興味持ってくれます！？！」
『だって、別に興味ないし必要ないやん』
桐「やめて？めっちゃ傷つくよ？こっちめっちゃ傷つくよ？」
『えええ、じゃあ照史適当に決めてや』
桐「投げやりやめて？！？？」
はあ、とため息を吐くと真剣に考えこみ出したA。
なんであろうと興味を持ってくれたならまあええや。だって俺らだけコンビ名ないの寂しいやん。
しばらくしておかきから顔を上げて話し出したと思ったら、
『思いつかん』
桐「えええ！！！」
『めっちゃ考えてん。食いしん坊とかダイエット部とか』
桐「ええやん！」
『あたし別に照史ほどデブキャラちゃう』
桐「………、」
めっちゃ傷ついた。オジサンの心めちゃくちゃにするやんコイツ。なんやねん。もう知らん。
『嘘やってそんな悲しそうな顔全面に出さんといて』
桐「別にええし出してへんし」
『きりた』
桐「え？」
『きりたにしよ、なんかマスコットキャラクターみたいで可愛いやん、な？きりたに決定』
桐「めっちゃ絶妙にダサいやん」
『は？どつくぞ』
ちょっと口は悪いけどなんだかんだ考えてくれる俺らの姫可愛いなあって。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつめ | 作成日時：2019年4月20日 15時
