ホワイトがーる！！ (ページ3)

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もりじゅんページ3

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『この特上カルビ食べたい』

中「ええよ頼みいや」

『すみませーーん！この特上カルビ3人前と特上タン2人前とキムチとご飯ください！』

中「めっちゃ食うやんけ！」

はあ、と目の前で呑気に肉を頬張るAをみる。

最近忙しそうにしてたし息抜きにって思って焼肉連れてきたから、まあええねんけどさ。

『めっちゃ淳太くん好き』

中「単純か」

『ひどい！普段からこんなにも愛を伝えてんのに』

中「今日も朝から俺の携帯ロッカーに隠したん誰やねん、ホンマに」

『だって淳太くんしか構ってくれへんねんもん～』

中「のんちゃんおるやん」

『嫌や、めんどい』

間接的になんかごめんなのんちゃん。なんて思ってたらAが追加した肉が来た。

めっちゃ目輝かせるやん。そんなに腹減ってるんか。

『うっひょおおい！特上やあ！！』

中「さっきまで食うてたんも特上やんけ」

『そうやけどさあ、まあまあ細かいこと言いなさんなオッサン』

さっきまでの淳太くん呼びはどこにいってん、と突っ込む暇もなく肉を焼き始めるA。

はよ焼けやんかなあとかなんとか言いながらずっとトングで肉を触ってる。めっちゃ嫌や。

『今日はありがとうね』

中「え？」

『んー、ちゃうか。今日もありがとうやな』

肉から目をそむけずに、唐突にお礼を言うAに少しばかり驚く。

こいつはそういう所がある。

素直に感謝するんが照れくさいんやろう。

『息抜きに誘ってくれたんやろ？焼肉。おかげでめっちゃ美味しいご飯食べれてるしタダ飯やし、』

要らん一言もちゃんとつける照れ隠し。

『大好きな淳太くんと2人でご飯やし？』

そう言ってトングを網から上げてこっちを見て笑う。

バカにされてるとわかっていても可愛いものは可愛い。

だから俺はAにだけは甘くなるんや。

中「はいはい」

『あーー！！可愛い女の告白を無下にすんのかコラ』

中「口悪いねん、どこが可愛い女の子や」

『ひっどい、ええもん特上追加したんねん』

中「やめとけ食われへんやろ(笑)」

素直じゃないけど、可愛いねんなあ俺達の姫は。

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