馬鹿ばっか(北斗side) ページ23
｢もしかして軽音入部希望者？｣
いきなり入ってきた金髪がこっちを向いてそう首を傾げた
軽音？入る気ないしまず説明しろよ
｢知らね。俺寝てるからほっといてくれる？｣
｢えー違うの？ざんねん｣
『ごめん松村くん寝るとこなのにね』
彼女が慣れなそうに"松村くん"と呼んで頭を下げる
てかいつの間にそんな愛想良くなったんだ
｢何その呼び方。北斗でいいから｣
『…あ、うん』
もう一度寝る体勢になる
まじやってらんねえ
ガラガラともう一度ドアが開くと、今度は3人ぐらいの声がして余計に騒がしくなる
｢樹？顧問に聞いてきたんだけどやばいかもね軽音｣
｢なになに�眞蓮�｣
｢最低7人必要だってよ〜ヤバいねAHAHA｣
｢ジェシー笑うとこじゃないからそこ！｣
｢慎太郎も笑ってんじゃんAHAHAHA｣
やたらに笑い声がうるさくて耳に障る、まじうっせえな
｢Aが入ってくれればあと1人でいいんだけどな〜｣
また金髪だ。姫野A？軽音なんてやらないでしょ。ほっといてやればいいのに
『だから考えとくって。やるなら何？』
｢俺とボーカルか、俺とボーカルじゃない？｣
『他に選択肢ないわけ』
｢真実はいつもひとつだよ？｣
｢きょも、Aちゃん困ってるから。もしAちゃん入れて7人だったらあと1人キーボードが足りないってこと？｣
この声は金髪と一緒に入って来たピンク髪だ
｢え〜キーボード？ジェシーやれば？｣
｢HAHA！キーボード？打つならできるよ｣
笑い声のでかいやつがパソコンのタイピングの真似をしてスベってる
そっちのキーボードじゃねえだろ馬鹿か
インスタで募集かけるー？とかホームルームで宣伝するー？とか馬鹿ばっかの話が終わる気配もなくて
ほんとにうるさい。もうここでは寝てられないと体を起こす
｢あ！｣
すると姫野Aがこっちを見て驚いたように指をさしたかと思うと、小走りで向かってきて俺の手を掴んだ
今度は何？俺？
・
『まつむらほくと』
・
『ピアノできるひと見つけた』
｢は？｣
一瞬こいつだけはまともだと思ってた俺を叱りたい
こいつまで馬鹿なわけ？
そう彼女が言うと例の金髪まで走ってきた
｢7人達成！｣
満面の笑み。入るなんて一言も言ってねえよ
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はむ(プロフ) - あぷるさん» コメントありがとうございます！頑張ります(*^^*)！！ (2020年5月25日 9時) (
レス) id: d60e95a512 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる(プロフ) - とても面白いです！頑張ってください〜！ (2020年5月25日 0時) (レス) id: a22ab0fda4 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - プチトマトさん» ありがとうございます！至らない文章ですが続けられるように頑張るのでよろしくお願いします(*^^*)！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: d60e95a512 (このIDを非表示/違反報告)
プチトマト - この小説すごい大好きです！頑張ってください！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: 95a92f1734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2020年5月20日 9時
