猫踏んじゃった ページ22
あの日から少しずつ大我とは連絡を取っていて、昨日送られてきたLINEをもう一度確認する
｢昼休み弁当食べたら音楽室、か｣
今更になって大我と顔を合わせるのがなんだか恥ずかしくて、どうせお昼なんて食べないからと気持ちを落ち着かせるために少し早く音楽室に入った
あ、この学校グランドピアノなんだ
興味本位で音を鳴らしてみる
猫踏んじゃったしか弾けないけどね
・
『……下手くそ』
奥から声がしたかと思うと誰かがぬくっと立ち上がった
・
『うっせえんだけど。こっち寝てるわけ』
右隣の黒髪。えーっと、松村北斗
｢先日はどうも。こんなとこで寝てるのがいけないんでしょ｣
『あ？』
気にしないでいいや
もう一度最初から弾いてみよ
『だから下手くそって。そこ"ミ"じゃなくて"ド"』
｢しらない｣
『馬鹿なの？』
・
そう言うと、呆れたように目を擦りながら私の後ろに立って少し屈むと、長い手を伸ばしてピアノを弾き始めた
傍から見たらバックハグみたいな体制。
体が触れてて妙に距離が近い。こんなのピアノどころじゃないよ
・
『お手本終了。おやすみ』
やっと背中から離れると、また奥の方で寝ようとしている。恐る恐る話しかけてみる
｢ピアノ弾けるの？｣
『…あーうるさい、少しだけね』
｢まつむらほくとだっけ？｣
『今度は何？姫野Aさん』
あ、名前覚えててくれたんだ
｢寝てるとこ申し訳ないんだけどそろそろこの部屋にさ…｣
・
ガラガラ
『A早いね、飯食べたの？』
｢Aちゃん細いからちゃんと食べなきゃじゅったん泣いちゃうよ〜｣
言いかけたところで軽音集団が教室に入ってくる
もう手遅れだごめん松村くん
『もしかして軽音入部希望？』
松村くんの存在に気づくと、大我が嬉しそうに松村くんの顔を見て首を傾げた
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はむ(プロフ) - あぷるさん» コメントありがとうございます！頑張ります(*^^*)！！ (2020年5月25日 9時) (
レス) id: d60e95a512 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる(プロフ) - とても面白いです！頑張ってください〜！ (2020年5月25日 0時) (レス) id: a22ab0fda4 (このIDを非表示/違反報告)
はむ(プロフ) - プチトマトさん» ありがとうございます！至らない文章ですが続けられるように頑張るのでよろしくお願いします(*^^*)！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: d60e95a512 (このIDを非表示/違反報告)
プチトマト - この小説すごい大好きです！頑張ってください！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: 95a92f1734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2020年5月20日 9時
