【d!】とろけるような恋の味【wrwrd】 (ページ12)

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バレンタイン当日、朝や昼に見つけられなかったオスマン先輩を探して放課後の校内を歩くが全く見つけられそうにない。
今日は部活はお休みで、でも生徒会に所属している先輩はまだ学校にいるはずで。さっき生徒会室で確認もしてきたから学校の何処かにはいるはずなんだ、とぐるぐる歩き回るうちに辿り着いたのはいつも部活で使っている調理室。

部活はお休みだから本来なら誰もいないはずなのに中からはいい匂いがして、それにつられるようにドアを開けると探していた人物がそこにいた。

「あ、Aちゃん。遅かったやん」
『まさかここに居るとは思わなくて...』

ふわりと笑うオスマン先輩に近づきながら持っているチョコレートに最後の想いを込める。
先輩は気持ちが大事って言ってた。普段ご飯を作る時も最後に気持ちを込めてるからいつも通り渡せば大丈夫。

『オスマン先輩、好きです。先輩みたいに上手なチョコレートは作れなかったけど、大好きって気持ちはたくさん込めたのでこれ、受け取ってください！』
「...世の中にはきっとAちゃんが作ったチョコよりプロが作ったお店のチョコレートの方がええって人はきっとたくさんおる。でも俺は好きな人が作った、大好きなAちゃんが作ったチョコ貰えるんが他のどんなチョコレートを貰うよりも嬉しいわ。」

ずっと好きな女の子が作ったチョコ欲しかってん、と私のチョコを受け取ったオスマン先輩に抱き締められる。
いつもより甘い匂いのするオスマン先輩を恐る恐る抱き締め返せば更に強く抱き締められて胸が幸せでいっぱいになった。

「抱き締め返してくれるって事は、付き合ってくれるってコトでええの？」

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𝑁𝑒𝑥𝑡 𝑀𝑒𝑚𝑏𝑒𝑟 ❥❥❥ 𝑡𝑛

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