やっぱり目で追うのは君のことばかり ページ36
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407号室は、ぶーちゃんが言っていた通り洋室だった。
少し間を開けて隣合わさったダブルベッドが二つに、ユニットバスとテーブル、小型のテレビ、壁には大きな鏡が取り付けられている。
すぐベッドにダイブする私とは違って、必要最低限の物だけズボンのポケットに入れたぶーちゃんは、今すぐにでも海に行きたそうにウズウズしている。水着は中に着ているらしく、準備万端だ。
「ハンソラは?中に着てる?」
「ううん。てか持ってきてない」
リュックの中を見て、やっぱりないと言うハンソルくん。
昨日は入ってるって言ってたのに…もしかしたらもう一度入念に確認していて、その時にカバンから落ちちゃったのだろうか。
「何やってんのも〜ハンソラ相変わらず抜けてるな。誰か二着持ってきてるってことはないよね」
「いいよ。泳ごうと思えばこれでも入れるし。…あ、ミンギュ達もう行ってるって。Aは着替えてから来る?」
「あ、うん、そうしたい…」
「うん。じゃあ先に行ってるからゆっくりおいでね」
ルームキーだけ残して、二人が出て行った。
着替えを出している間も暫くぶーちゃんの楽しそうな声が聞こえてきて、一人でいるのをいいことにニヤニヤしてしまった。
バーベキューもするみたいだから汚れても良いように、Tシャツと短パン、それからクロックスに履き替えて、スマホをポケットに入れる。
一度ベランダに出てみると、浜辺で準備体操をしているソクミンくんとミンギュくんを見つけた。
ソクミンくんが気づいて大きく手を振ってくれたので振り返すと、ミンギュくんも太陽に顔をしかめつつ手を振ってくれた。
「Aちゃ〜ん!早くおいでよ〜!」
「ミンギュ、そんな大きな声出すなって!」
「だってAちゃんに届かないじゃん!おーい、Aちゃ〜ん!!!」
「あはは、今行くね」
声が届かなそうだからジェスチャー付きで答えると、ミンギュくんはぶんぶん頷いて、「待ってるよー!」と手を振ってくれた。
やっぱり慣れたらいけないからスマホをベッドに置いてルームキーを指に掛ける。
もう一度窓の外を見ると、少し遅れてきたミンハオくんと幼なじみの二人も合流したみたい。
ミンハオくんの水着赤なんだ…派手だけど似合ってるし着こなしてるんだよなあ。やっぱりオシャレさんだ。
みんなが海に入って行くのを見届けてから、私もビーチへ向かった。
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おはむ(プロフ) - ハフィントンポストさん» コメントありがとうございます!!あまりこの二人メインの小説は無いですよね!そう言って頂けて嬉しいです(^^)チャイナペン様でしょうか?機会があればジュンくんも出せたらと思っています! (2019年1月25日 21時) (レス) id: c8a5407516 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - 読み始めたばっかりなんですけど、ハオちゃんとハンソルんの名前見てww発狂しましたwwあまりこの二人の小説が無くて、丁度此処にいいものが見つけれて私は嬉しいです。 (2019年1月17日 20時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - とうふさん» お優しいお言葉くださいましてありがとうございます(ToT)そんな風に仰って頂けると、本当に頑張れます!!これからの恋の展開にご期待くださいませ(*^^*) (2018年3月10日 23時) (レス) id: 95a3bb9723 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - すごく素敵な作品に出会えて感動しました。お話の雰囲気や文章の書き方など、とてもお上手ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2018年3月10日 0時) (レス) id: 51d4244c95 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - さめさん» はじめまして〜!言葉が出ないなんて…ありがとうございます(涙)とっても励みになります!!頑張りますね!!!(*^^*) (2017年8月27日 20時) (レス) id: b7e2fa196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おはむ | 作者ホームページ:http://nanos.jp/loveinidlenes00/
作成日時:2017年8月9日 17時