カップラーメンを待つ3分はあんなに長いのにね ページ14
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カラカラッと、控えめに音を出して開いたドアの隙間から、誰かが歩いてくるのが見えた。
「〜…って言ったろ。ほんとバカ」
《ガシャン！》
咄嗟にドアを閉める。今ミンハオくんの声だった。ミンハオくんがいた。
「え、どうしたのAちゃん」
「あっ、いや、なんか落とした気がして…」
「なに落としたの？」
「ブ、ブレスレット…」
大変だ！と大きな体を折り曲げて探してくれるミンギュくん。
ごめんなさい。これは咄嗟についた嘘で、ブレスレットはロッカーに入れてあります…本当にごめんなさい、ミンギュくん…！！(泣)
ないな〜と本棚の下を覗いてくれるミンギュくんに申し訳ない気持ちになりながらも、少しだけドアを開けて外の様子を伺ってみる。
やっぱり、ミンハオくんだ。笑ってる。
女の子と…笑ってる。
「ねー私髪染めたのに気づかないって酷くない？結構明るくなったんですけどー？」
「知らねえよ。お前の顔ずっと見てるわけじゃないんだから」
「えーショック。染めない方が良かったかな〜」
「別に。似合ってんじゃない？」
あ、また笑った。
私にも見せてくれた、あの笑顔。誰よりも格好良くて、私の心臓をうるさくさせる笑顔。
隣にいる女の子は彼女さんなのかな。
数ヶ月ストーカーまがいなことしてきたのに、ミンハオくんに彼女さんがいたなんて知らなかった。こんなに格好良いんだもん。いない方がおかしいけれど。
なんだか、胸が痛い。
「Aちゃん〜見当たらないんだけど…Aちゃん？」
「…あ、あっ、ポッケに、入ってた…ごめん、ね、ミンギュくん」
「あったの？なら良かったけど…」
涙が出てきそうで、ミンギュくんに背を向けたまま、ミンハオくんと彼女さんが行ったのを見届けてから、ドアを開ける。
「ミンギュくん、本当に本当にありがとう、私行くね…！」
「あっ、Aちゃん、」
泣いてたのバレたかな。こんなみっともない姿、誰にも見せたくないのに。
お手伝いまでしてくれたミンギュくんに、沢山迷惑を掛けてしまった。
今度会えたら、お礼のお菓子を渡さなきゃなんて考えながら、非常口まで走る。まだ、まだ時間はある。予鈴が鳴るまであと3分。その間だけ、誰も来ないで。
知りたくなかったな、人を好きになるってこんなに苦しいことだったんだ。
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おはむ(プロフ) - ハフィントンポストさん» コメントありがとうございます！！あまりこの二人メインの小説は無いですよね！そう言って頂けて嬉しいです(^^)チャイナペン様でしょうか？機会があればジュンくんも出せたらと思っています！ (2019年1月25日 21時) (
レス) id: c8a5407516 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - 読み始めたばっかりなんですけど、ハオちゃんとハンソルんの名前見てww発狂しましたwwあまりこの二人の小説が無くて、丁度此処にいいものが見つけれて私は嬉しいです。 (2019年1月17日 20時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - とうふさん» お優しいお言葉くださいましてありがとうございます(ToT)そんな風に仰って頂けると、本当に頑張れます！！これからの恋の展開にご期待くださいませ(*^^*) (2018年3月10日 23時) (レス) id: 95a3bb9723 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - すごく素敵な作品に出会えて感動しました。お話の雰囲気や文章の書き方など、とてもお上手ですね。更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2018年3月10日 0時) (レス) id: 51d4244c95 (このIDを非表示/違反報告)
おはむ(プロフ) - さめさん» はじめまして〜！言葉が出ないなんて…ありがとうございます（涙）とっても励みになります！！頑張りますね！！！(*^^*) (2017年8月27日 20時) (レス) id: b7e2fa196d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはむ | 作者ホームページ：http://nanos.jp/loveinidlenes00/
作成日時：2017年8月9日 17時
