スイミング・フール １

女子力を上げましょう ページ20

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「ねえ、もしかしてその浴衣着て行くのって、西区の花火大会？」


「うん。そうだよ」


「俺らも行こうと思ってたんだ！現地で合流して一緒に回らない？Aちゃんの浴衣姿も見たいし！」


「えっ！？」


「ミンギュヤ、ダメだよ。Aちゃんも一緒に行く人とかいるんだから」


「あ、そっか…彼氏と行くの？」


「い、いやいや、彼氏だなんて！いないよ！ハンソルくんと行くの！」


「ハンソラ？え、仲良いの？」


「Aちゃんとハンソルは幼なじみなんだよ。本当仲良いんだね〜」


「うん、毎年一緒に行ってるから」


「ハンソルなら俺らも仲良いし尚更一緒に回りたいよ！俺から聞いてみても良い？」


「え、いいの？ハンソルくんはまだしも、私なんか一緒に入っちゃって…」


「大歓迎だよ！ミンハオも喜ぶと思うし！」


「…えっ」



ミンハオくん…！？！？ミンハオくんも来るの！？



「お姉ちゃんただいま〜。あ、浴衣買ったの？」


「あ、う、うん」


「じゃあ妹の名前ちゃんも来たし俺ら行くね！あとハンソルに連絡しとく！」


「またねAちゃん。妹の名前ちゃんも」


「あ、ばいばい…」


「ありがとうございました」



ぺこりと会釈する妹の名前は、我ながら良くできた妹だ。それに比べて私は棒立ち。



「お姉ちゃん、どうしたの？顔すごいことになってるけど」


「ど、どうしよう…こんな顔で浴衣なんて着て会えない…！」


「はあ？」


「メ、メイク！メイク教えて妹の名前ちゃん！」


「い、いいけど…」



それからダイエットもしなきゃ。髪もサラサラにしなきゃ。今からやって間に合うんだろうか。


夏休みに、夏祭りに、ミンハオくん。


ひい、キャパオーバー…！！！





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