【名探偵コナン】お前らを愛してる【天空の難破船】

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キッドside

　

『ありがとうキッド。助かった』

「こっちは相当焦ったんだぜ？まぁ、無事でよかった」


窓から放り投げられた名探偵と、はるのガキとは思えない悪態の叫び声を追いかけるようにして窓に飛び出した俺ははると名探偵を抱えゆっくりと高度を落としながら空を飛ぶ

そんな中はるにお礼を言われ茶化すように返すがはるの顔があまりにも真剣だったものだから、思わずこちらも本音が漏れる


「まさか窓から放り投げるとはな…
どうする？名探偵…このまま降参か？」

「ンなわけねーだろ！！
今すぐ飛行船に戻れ！！」

『うそでしょ新一絶対無理だよ落ち着いて！？』


名探偵にハッパをかけるようにそういえば無茶苦茶に怒鳴られ、はるがそれに突っ込んだ


「無茶言うな…
俺のハンググライダーはエンジン付きじゃねーんだ

生きてるだけでもラッキーと思え！！」


急降下するグライダーの中、はるが『ほんと、新一が死ななくてよかった』と呟いたのを俺はしっかりと聞き、はるを抱える腕を少し、少しだけ強める

リーダーの男に挑発するように歯向かうはるに俺がどれだけヒヤヒヤしていたか、こいつらは知ることもないだろうが

本当、死ななくてよかったはこちらのセリフだ


『は、ちょ、なに』


はるは突然強くなった力に驚き抗議したが、はると突然連絡が取れなくなり、心配していたところにひょっこりガキの時の姿で現れた時のことを思い出して俺は更に腕に力を込めた
　

『ま、しぬ、しんいちへるぷ』

「キッドお前飛行船もどれって！！！！」


先刻命の危険に晒されていたというのに、騒がしい奴らである

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