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『御言葉ですが、本日は何故こちらに？宮原と約束はしておられないはずですが』
「…何がおっしゃりたいんですか？まさか私がストーカーをしているとでも？」
A、と沙耶が私の腕を小さく掴む。
その手は震えていた。
彼の態度を見る限り、おそらく図星だ。
きっと偶然を装ってここまで来たんだろう。
さっきの電話で呼び出されたのかもしれない。
あぁ、何でもっと早く対処しなかったんだろう。
『及川様。こちらとしても事を大きくしたくはありません。ですが、これ以上何かあれば然るべき対応を取らせていただきます』
実際私も経験があるから。
その時はこうやって毅然とした態度を示して何事も無く解決したけど、
『…いっ』
「…さっきから勝手な事ばっか言ってんなよ？舐めてんのかお前」
掴まれた手首がキリキリと音を立てる。
そうだ、確かあの時マネージャーから怒られたんだった。自分で何とかしようとするなって。何かあってからじゃ遅いって。
私も大概勉強しない。
こういう時考えるより先に動いてしまうんだから。
「これ以上ふざけたこと言うなら…」
目黒「通報しますよ。今直ぐ」
掴まれていた手がパッと軽くなる。
目の前に広がる大きな背中。
ふわっと香るその空気が、一瞬で私の心を包み込む。
目黒「第三者から見てもおかしいですから。ただ、話を続けたいなら同席しますよ。どうしますか？」
低くて、有無を言わせない声。
騒ぎを聞きつけたのか、遠くから店員さんがこちらに向かってくるのが見えた。
「…ちっ。何なんだよ。二度と行かねえよ」
相手もそれに気づき、そのまま入り口に向かって歩いていった。
「お客様、どうかされましたか」
『あ、えっと…』
目黒「お騒がせしてすみません。何でもないです。お会計お願いしても良いですか」
かしこまりました、と告げて店員さんも来た道を戻って行った。
残された沙耶と私と、目黒。
目黒「…これが”良くある事”な訳？」
私の方を向き、無表情の目黒。
思わず俯くと、ハァとため息が聞こえた。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけるのが一番幸せです。番外編もお楽しみくださいませ。 (2022年10月25日 20時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！アフターストーリーも試行錯誤しながらですが楽しんでいただける様頑張ります_φ(･_･✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - sakiさん» 引き続き番外編を展開予定ですので引き続きお楽しみくださいませ。いつもコメントありがとうございますm(_ _)m✨ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新がないかワクワクしていたと同時にもうすぐ終わってしまうのではないかという寂しさもありました。2人のAfter story楽しみにしています😆 (2022年10月24日 12時) (レス) @page36 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 完結おめでとうございます！康二くんも沙耶ちゃんも幸せになってほしい！ふっかさんこれから絡むのでしょうか？番外編楽しみです🥹 (2022年10月24日 7時) (レス) id: 760b825a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年10月9日 19時
