夜空に浮かぶ星のように【Ren.M】2

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放課後。



お昼休み終わりに送ったメッセージはやっぱり既読は付かなかった。


目黒のプリントを受け取りに職員室へ向かう。




渡辺「あ、いつも悪いな。これ今日の分」



『いえ、ありがとうございます』



受け取ったプリントを鞄にしまっていると何やら感じる視線。



いつもはふざけている渡辺先生が、何か言いたそうにこちらを見ている。




『…あの？』



渡辺「あー…いや、なんでもない。
そういえばこの前目黒んち行ってくれたんだろ？
目黒から聞いた」



急に目黒の話をし始めるから少しびっくりした。



でも今なら聞けるかもと思い、思い切って聞いてみる。




『目黒、メッセージ送っても返事が無いんです。
渡辺先生何か聞いてませんか？』



私の言葉に一瞬答えづらそうな表情をする渡辺先生。
やっぱり事情を知ってるのかな。



渡辺「…悪いけど俺も今回長く休んでる理由は知らねえんだよ。あ、そうだ。目黒、毎週この曜日は親父さんの検査あるとかで病院行ってたと思うからそろそろ家帰ってくるんじゃねえか？」



それだけ言って、早く帰れよと職員室を出て行った。




私が家に行こうとしてた事気づいてたのかな。



もしかしたらこうなる事も分かってて、初めから家を教えたのかな。



…なんてね。




未読のままのメッセージを見つめながら、
よし、と気合を入れて学校を出た。

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