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お手洗いを出て廊下を進む。
お店の入り口横の廊下の突き当たりにあったから、
進んだ先に受付が見える。
受付の前に1人、スーツ姿の男性が立っているのが見えた。
遠目からでも分かる背の高さ。
なにやら店員さんと話しているようだった。
すぐ隣を通り過ぎようとすると、先程案内してくれた店員さんと目が合った。
ニコッと笑い「お連れ様が到着されましたよ」と一言。
お連れ様？
足を止めて横の男性を見上げると、
背を向けていた彼もゆっくりこちらを振り返った。
目が合った瞬間、
時間が止まった気がした。
『…え、目黒？』
前髪は上げられてセンター分けにして
ビシッとスーツを着こなして
前より背も伸びて体格も良くなって
まるで別人の様に大人になって雰囲気も全然違ったけど
ポロッと出た私の言葉に
一瞬目を見開いて驚いた表情をした彼に
きっと勘違いじゃない、そう思った。
何で目黒がここに。
黙って見つめ合う私たちを見て少し戸惑っている店員さんが目に入り、ハッと我にかえる。
目黒も同じ様に目線を店員さんに戻し、2人一緒に席まで案内される。
横を歩く目黒を見るとぱちっと目が合った。
目黒「…久しぶり」
ただ一言、そう言って少しだけ笑ったけど
その表情は目黒じゃないみたいだった。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています！ (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年9月24日 9時
