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お昼からの仕事も無事に終え。
更衣室に入ると、すでに私服に着替えている沙耶。
いつもより少し甘い香り。香水変えたな。
『ねぇ、本当に私も行かないといけないの』
沙耶「あったりまえよ。何たって今回は相当なイケメン揃いって話だからね〜。行かなきゃ損損」
ルージュを口に施しながら節目がちに笑う沙耶は女の私から見ても色っぽい。
『イケメンイケメンって…今は恋愛する気ないって言ってるじゃん』
合コンは苦手だ。
何度か参加した事はあるけど、ガツガツとしたあの雰囲気があまり好きではないから。
そんな私のことを知りながらも沙耶はこうやって定期的に参加をさせる。
沙耶「…良い加減前向きになったら。別にいきなり付き合わなくてもいろんな人と話すのは社会人として経験になるんだから」
化粧を直した沙耶と鏡越しに目が合う。
その目はいつものおちゃらけた雰囲気とは違って私を見透かす様に見ていた。
何だかその目を見てたら言葉が出なくてじっと見つめ合う。
沙耶「なんてね!まぁ良いじゃないの。たまにはイケメン摂取して乾燥した心を潤さないとね」
でもすぐにいつもの沙耶に戻った。
鼻歌を歌いながら髪の毛をまとめ始める。
『…今度奢ってよね』
仕方なく私も椅子に座って化粧を直した。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています! (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年9月24日 9時