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高校1年生の夏休み。
父親がリストラに遭い、昨日までとは生活が一変した。
すっかり塞ぎ込み荒に荒れて父はいつの間にか家に帰らなくなった。
残された母と一人っ子の私。
専業主婦だった母はパートに出て、私のために夜遅くまで必死に働いてくれた。
そんな母を見ていたら好きな事なんて出来なくて、ずっと続けていた部活を辞めバイトを始めた。
学校には内緒で深夜も早朝もひたすら働いた。
勉強だって頑張った。
授業中はとにかく眠くて寝てしまってたけど、合間合間に勉強して成績をキープする様にした。
もはや意地だったと思う。
可哀想な子だって言われたくなかったから。
本当は学校も行かずに働きたかったけど、母から止められた。高校卒業して、大学も行きなさいと絶対に折れなかった。
大学に行くお金なんて無いと喧嘩になった。
でも私が大学まで進められる様にコツコツ貯金してくれていた事を後から知った。
母には深夜もバイトしてることは内緒にしてたのに、母がちょうど正社員になるタイミングでバレてしまった。
バイトを続けることは許してくれた。
深夜バイトは辞めるよう言われた。
そこまでしなくていい、と。
少しづつだけど普通の学校生活のリズムに戻り始めて、気づけば高校2年生になっていた。
若菜や紘君と同じクラスになり、ちょっとづつまた色づき始めた私の高校生活。
そんな中、一つ気になる存在だったのは
2年生になってからずっと空いている隣の席だった。
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mamemiya(プロフ) - minさん» コメントありがとうございます。何回も読んで頂けるのはとても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2022年9月25日 12時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - はじめまして。康二くんのお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。新作も楽しみにしています！ (2022年9月25日 12時) (レス) @page7 id: 56b5a4720c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年9月24日 9時
