33. 岩本side ページ33
頭を抱えて急に唸りだすA。
体調がまた悪化してしまったのかと思って焦ったけどどうやら違ったらしい。
『康二君にこの部屋を見られてしまった』と。
うん、まぁ確かにこの家主は一目でオタクでファンだろうと分かる。
至る所で目に入る康二。
こんなに沢山よく集めたなと感心してしまうほど。
でも、康二は別に引いたりしてないと思う。
むしろ…嬉しかったんじゃないかな。
俺だったら普通に嬉しいもん。
あぁ、こんなに自分の事応援してくれてるコがいるんだって。
それがAだったら。
余計に嬉しいよ。
そんな俺の思いはつゆ知らず、イタすぎると頭を抱えているAの方にゆっくり移動する。
ソファに座るAの前の床にあぐらをかいた。
『…照君？』
名前で呼んでくれる様になって、嬉しい。
俺を見る目は病み上がりだからか少し潤んでて、ほっぺもピンク色で
外で会った時と違って何だか幼くて
ちょっとだけ。
鼓動が早くなった。
…康二も、この表情見たのかな。
見せたくなかったなって思っちゃうのは
変だよな？友達なのに。
「A」
『…？』
「…何でもない。無理すんなよ」
手を伸ばして、そっと頬に触れたら
ビクッと体を揺らした。
「あと、康二別に引いたりしないと思うから安心しろ。
…俺から言っとこうか？本当は康二のファンだって」
安心させる様にそう言ったら、首を横に張った。
『大丈夫です。わざわざ宣言する必要ないと思うし…それに、プライベートで自分から会おうなんて思ってないですから』
多分、Aなりにこれから線引きしようとしてるんだろう。
その表情を見てたら
少しだけ不安になった。
もしかして俺とももう会わないとか言い出さないかなって。
そっと頬から手を離す。
「…俺とはこれからも会ってくれる？」
頬から離した手を、今度はAの小さな手に重ねた。
一瞬で困った表情をしたAに、思わず重ねた手に力をこめてしまう。
多分今の俺、凄くずるい顔してると思う。
こんな言い方したら困らせるって分かってたけど
弱ってるAに対してずるいなって分かってたけど
「勝手に何も言わずに距離置いたりとかしないで」
もし、Aがこれから色々思う事があっても。
…俺って重いなあって心の中で苦笑いが漏れた。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
