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「…おーい？A？」
『あ、すみません。大丈夫ですよ！すぐ近くにスーパーもありますから』
うちに来る、という言葉に一瞬固まってしまった。
あまりにもサラッと言うもんだから聞き間違いかと思った。
「外に出たら風邪ぶり返すかもしれないじゃん。食料とかさ、あって困るものじゃないんだから何でも言いな？」
『いや、あのダメですってば』
「何で？」
理由も何も、ダメに決まってるじゃないか。
アイドルを一般人の部屋に呼ぶなんて。
『何かあったらどうするんですか。照君はアイドルなんですよ』
「でも康二は入ったんでしょ」
『…え、何で知って』
何故知ってるのか、と言いかけて途中で止めた。
「ふっかから聞いた。たまたま昨日会って飲んだって」
『そう、ですか』
「…康二は良くて、俺はダメなの？」
『いや、康二君は私のスマホを届けてくれただけです！私の不注意で、だから』
何でそんな声出すの。
照君が善意で言ってくれてるのは分かる。
でも、ダメでしょ？
「心配なの。Aの事が。
…大事な友達なんだからさ」
そんな言い方されたら、
断ってる私の方が悪者みたいじゃないか。
スマホを耳にあてたままどうしようかと部屋の中に目をやる。
テレビもつけずカーテンも閉めっぱなしの部屋は朝なのに薄暗くて、いつもより静かに感じる。
一人暮らしで体調を崩すと気持ちが弱るのは確かで
「体調崩すと心細くなるでしょ？俺でもそうだもん。
Aは何も気にしなくていいの。ちょっと顔見たら帰るからさ」
ね？と優しい声を聞けば
急に本当に心細くなってくる。
「この前食べたプリンとかどう？」
『…あれ、美味しかったです。すごく』
「ふふ、だよね。俺もあれが一番美味しかった」
決まりね、と電話口で聞こえる笑い声。
この前一緒に行った甘いもの巡りの時に食べたプリンは目ん玉が飛び出るくらい美味しくて、また食べたいなって思ってた。
「あったかくして待ってて。すぐ行くから」
30分後、家のチャイムが鳴って
両手にたくさんのスイーツを抱えてやって来た照君。
ドアを開けた瞬間に寒い空気が入ってくる。
『…あったかいお茶、飲んでいきますか？』
「…いいの？」
『多分、1人じゃ食べきれないと思うので』
それ、と照君が持つ袋を指さすとくしゃっと笑った。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
