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ぶつかった拍子にスマホが床に落ちる。
『す、すみません！』
「いや、俺も前ちゃんと見てなくて」
私が拾うより前に先にしゃがんでスマホを拾ってくれた彼。
キャップを被っていてその表情は見えない。
「…あ」
『…え？』
はい、と手渡されたスマホを受け取り顔を上げると、サングラス越しに目が合った。
背が高い。
青みがかったサングラスをつけていて
威圧感がすごい。
ちょっと、怖いかも。
私よりもずっと背の高い彼に見下ろされて心臓が嫌な音を立てる。
何でこんなに見られてるのだろうか。
「…違ったらすみません。今日、東京ドーム行きましたか？」
突然彼が発した言葉に驚く。
『えっと…はい。行きましたけど』
何でいきなりそんな事聞くんだろう。
意図が分からないから余計に怖い。
もしかしてこの人もライブ参戦してたとか？
いやいやだとしてもこの質問怖くないか？！
「…いひっ」
…ん？
私を見て、口に手を当てて急に笑い出した彼。
一瞬ポカンと口が開いてしまったけど
すぐさま頭の中の何かがぐるぐると回りだす。
ちょっと待って、この笑い方
聞き覚えがある。
答えが出る前に、キャップを外した彼。
ファサッと顔におりてきた
緑色の髪。
そして、ゆっくり外されたサングラス。
『…え？！！』
出てしまった声に慌てて口を両手で塞ぐ。
そんな私を見てアッハッハっと高い声で笑った。
「驚かせてすみません。笑
やっぱり合ってた。今日、花道で目合いましたよね」
嘘でしょ。
「…おーい？聞こえてる？」
『！！！は、はい！！聞こえてます！！』
目の前に現れたのは、間違えたうちわに写っていた彼だった。
「俺のうちわ持ってくれてたよね？」
嬉しそうにくしゃっと笑って、
泣きながら見てくれててすげえ嬉しかったんだよね、応援してくれてありがとう、と
丁寧にその大きな体を曲げてお辞儀をしてきた。
その一連の流れに私の思考は止まるばかり。
岩本氏ってこんな風にフレンドリーな人なんだ
本当にくしゃっと笑うんだな
意外と声、高いんだ
そんな事を考えながら
『…はい。とても素敵なライブでした』
本当は康二君の大ファンで
あなたのうちわは姉のなんですよ、とは言えなかった。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
