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エレベーターに乗り込み自分の階まで上がる間、飲み過ぎてしまって痛む頭を抑える。
段々と記憶がクリアになってきて、さっきまでの自分の言動を思い出す。
気がついたら長年のオタク気質を発動して、本人たちの前で思いを語ってしまっていた。
康二君は乗ってくれてたけど、ふっかは絶対引いてたよね…。
いや普通は引くわ。
あんな勢いで足が素敵とか言ってんだから。
恥ずかしすぎてさっきまでの自分をぶん殴りたい。
エレベーターを降りて廊下を進み自分の部屋の前まで来た所で、ポーンと後ろから音が鳴った。
「…あ！Aちゃん！！」
名前を呼ばれてバッと振り返ると息を切らした康二君が立っていた。
『え、』
「良かったぁ間に合って！これ、Aちゃんのやろ？？」
これ、と差し出されたオレンジケースのスマホ。
確かにそれは私のもの。
「タクシーの中に忘れとったんよ。エレベーター乗り込む所まで見えてんけど、間に合わんくて。勝手に止まった階数確認して追いかけてしもた」
驚かせてごめんな、と謝る康二君。
何をやってるんだ私は。
康二君に迷惑をかけてしまった。
『ごめんなさい！迷惑かけてしまって』
頭を下げた瞬間、クラッと一瞬視界が揺れる。
何これ。
力が入らない。
「Aちゃん？！」
頭を抑える様にしゃがみ込む。
飲み過ぎた時とまた違う。
体全体に寒気が走って呼吸が浅くなる。
『ご、ごめんなさ』
「謝らんくていいから！とりあえず中入ろう。ごめん、カバン触るで」
私の前にしゃがみ込んだ康二君がカバンに手を伸ばして鍵を探している。
その様子を狭い視界の中で見ていることしか出来なくて、鍵を見つけた康二君に体を支えられながら部屋の中に入る。
リビングのソファに座らされて、自分のカバンの中からペットボトルを取り出した康二君。
「これまだ口つけてないやつやから。飲んで？」
『あり、がとう…ございます』
私の前にしゃがみ込んで下から心配そうに見ている。
水を口に含むと少しだけ気分が良くなった。
でも寒気は取れなくてぶるっと体が震える。
「汗やばいな。体熱い？」
『熱いんですけど…寒気の方がちょっと』
「ちょっとごめんな」
『…！！』
突然おでこに感じた温もり。
「熱あるやんか。もしかしてずっとしんどかった？」
康二君の大きな手が私に触れていた。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
