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”自分だけが知ってたら良いのに”
私が知っているのは彼らの表の姿、だった。
こうやってプライベートで電話をしているなんて、想像出来ただろうか。
「A？どした」
『あ…いや、何でもないです』
こうやって名前を呼ばれるなんて、想像出来るわけない。
「もうこんな時間か。ごめん遅くまで」
『いえ、私は全然』
「Aの声何か落ち着くわ。良く寝れそう」
『初めて言われました。笑』
また休み決まったら連絡する、と言って終わった通話。
甘いもの巡りをすることは決定事項の様で色々調べとくとの事。
通話の終わった画面をしばらく見つめた後、音を小さくしていたライブDVDの音量を元に戻した。
不意に目に入った康二君のうちわ。
この前のライブで照君のと間違えて家で留守番していたもの。
所謂オタク部屋と呼ばれそうな私の部屋。
ラックには歴代のアルバムが並び、テレビの横には沢山の康二君のアクリルスタンドが立っている。
アルバムの特典でゲットした卓上カレンダーの今日の写真は、たまたま照君だった。
穏やかな笑顔で暖かそうなニットを着て。
そういえば今日も、同じ感じの白いニット着てたな。
もこもこしてて何か本当に犬みたいだった。大型の。
…って、また康二君よりも照君のこと考えてる。
友達、か。
少ないけど、私にも男友達はいる。
でも照君は、普通の友達ではない。
…距離感だけは間違えない様にしないと。
＿＿そんな風に考えてる時点で、前と違った感情が芽生え始めてた事に私自身まだ気がついていなかった。
岩本side
Aを送って康二も家に送った後、ソファでスマホを触って何となくAにメッセージを送ろうと画面を開いて
楽しかった、だけだと返事しにくいかなとか思って
康二が褒めてたよと続けて送った。
…でも、別にそう送りたかったわけじゃないというか
かと言って何てメッセージを送れば良いか分からなくて
気がついたら通話ボタンを押していた。
『何か可愛いなぁって。
本当に甘いもの好きなんだね』
そう言って笑ったAは初めて素で話してくれてる様な気がした。
可愛いって言われるのはちょっと複雑だけど、嬉しかった。
距離が縮まった気がして。
＿＿切れた通話画面を自分がどんな顔で見つめていたのか、俺自身まだ気が付いていない。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
