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電話口で一瞬、息を吐く音が聞こえて
「無事に帰れた？」
『は、はい』
良かった、と小さく笑う声。
マンションに入るまで見送ってくれたのだから、無事に決まってるのに。
心配性なのだろうか。
『えっと…どうしたんですか？電話なんて』
「んー何となく。メッセージより電話の方が話しやすいじゃん？」
『は、はぁ』
「そうだ。家帰ってから色々見てたんだけどさ」
何でもないように続けられる会話。
話しながら続けて送られてきた、オススメの山登りスポット。
東京って意外と山あるんだ…ってそうじゃなくて！
『山登り、本気で言ってたんですか』
「もちろん。時期的に今ってめちゃくちゃ良いの。キャンプとかもオススメだよ」
そういえばこの前YouTubeでキャンプ企画やってたっけ。
今までのキャンプで行った場所とか、YouTubeの時の裏話とか。
聞いてるだけでも面白くて、気がついたら思ったよりも時間が経っていた。
知識の深い彼の話はタメになる事も多くて。
『でも、やっぱりいきなり山はハードル高いですね』
「こんだけ言ってもダメか。笑
んー…あ、じゃあ甘いもの巡りは？」
『甘いもの巡り？』
「テイクアウトとかしてさ、甘いもの売ってる店回って食べまくる旅」
女子か。
そうだ、この人味覚女子だった。
タピオカとか、クレープとか、和菓子とかさ、とどんどんスイーツを上げるその声はあの強面からは想像がつかない。
きっと、今もくしゃっと笑ってるんだろうな。
『…ふふ』
「ん？どしたの」
『いや、何か可愛いなぁって。
本当に甘いもの好きなんだね』
…は！！
やばい、可愛いとか言っちゃった。
しかも敬語外しちゃってた…！
『ご、ごめんなさい。その、なんていうか』
「あはは！良いよ、外してよ敬語」
『いや、そんな訳には』
「その方が俺も嬉しいし」
全然気にしないからさ、と言われても私が気にします…！
「可愛い、はちょっとアレだけど。笑」
『…すみません』
「嫌とかじゃないよ？年下の子に可愛いって言われるのが少し恥ずかしかっただけ」
ふふと照れた様に笑う。
何だろう。電話だと耳がくすぐったくなる。
”いかつく見えるけど本当はすごく可愛い人なんだよ。私だけがそういう所知ってたら良いのにって思っちゃうんだよねぇ”
姉が言ってた言葉を不意に思い出した。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
