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不意に言われた″好き″、に胸がドキッと鳴る。
「Aはファンだけど、距離保とうとしてくれてるよね。俺とも康二とも。ちゃんとそれ伝わってるから。ありがとう」
まぁ友達としては少し寂しいけど、と小さく笑った。
『…岩本さんって、優しい人ですね』
「別に普通だよ。笑」
私に気を遣わせない様にしてくれてる。
それが充分に伝わってくる。
「てか康二が推しなのに何でライブの時俺のうちわ持ってたの？」
そうだ、それが全てのきっかけだったんだ。
正直に姉のやつを間違えて持っていった事を伝えたら、そんな事ある？！とあの高い声で笑った。
『ちょ、笑い声響いてますから！』
「ごめんごめん。いやーもうAほんと面白いわ。そっか、確かに今思えば服もネイルもあの時オレンジだったよね」
『…よく覚えてますね』
「結構見えるもんなんだよ」
ひとしきり笑った後、ふぅと一息ついた。
「さっきも言ったけどさ。変わらないよ、何も」
すっと出された右手。
「Aに対しての印象も変わらないし、俺はこれからも仲良くしたい」
『…私、どこにでもいるただのしがない事務員ですよ？』
「事務員なの関係ないでしょ。笑。
俺はAと話してて楽しい、それだけで充分じゃない？」
「Aは？」
不思議だ。
つい最近まで画面の向こうにいた人と今こうやって向き合って話して、こんな私と友達になりたいと言ってくれて
怖い印象だったけど、もう怖くないかも。
年上なのに可愛らしさの方が強く感じるかもしれない。
何だろう、人懐っこいというか真っ直ぐというか
どちらかというと康二君にそういう印象を持っていたのに。
気がついたらその手を握り返していた。
『私で良ければ…よろしくお願いします』
ぎゅっと力を入れて。
…不思議だな、人生って。
「早速だけど今度時間あったら一緒に山登りでもしない？」
『え、それは無理です！私体力壊滅的なんで』
「初心者でも行けるとこだから大丈夫だよ。荷物俺が持つし」
『いやいや、それは岩本さんに申し訳ないですから』
「ふは、余裕だって。てかさ、ちゃんと友達なったんだから下の名前で呼んでよ」
『え？』
「ほら、呼ばないと帰らないよ？」
それは困る。
『…照、君』
名前を呼んだだけなのにすごく嬉しそうに笑って
少しだけ胸がキュンとした。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
