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「…良いんじゃない？」
バックミラー越しに合った目は、ゆっくり逸らされた。
『い、いやでも』
「あっごめん、嫌やった！？
そうやんな、いきなり言われても困るよな」
『！！嫌じゃないです！』
嫌じゃない。
嫌じゃないに決まってる。
丁度伝えていた私のマンション近くまで来て、道路脇に停まった車。
嫌じゃない、と伝えたらホッとした表情の康二君。
はい、と見せられたスマホ画面。
震える手を必死に抑えて連絡先を交換する。
「じゃあ康二待ってて。Aの事送ってくるから」
ガチャ、とシートベルトを外した岩本氏が先に運転席を降りて後部座席のドアを開けた。
『え、大丈夫ですよ！すぐそこですから』
「もう遅いから。ほら行くよ」
さっと私のカバンを取った岩本氏を急いで追いかける。
「Aちゃん、ほなまたね」
『は、はい。おやすみなさい』
「ふふ。おやすみ」
咄嗟に出たおやすみなさいに手を振ってくれた康二くん。
もう一度ペコっとしてドアを閉めた。
ずんずんとマンションに進んでいく岩本氏。
足の長さが違いすぎるから
あっという間に距離が出来てしまう。
「…あ、ごめん。速すぎた」
『だ、大丈夫、です』
息の切れる私に合わせて歩幅を緩めた。
私の左側を歩く彼は、顔一個分くらい背が高い。
外は静かだ。
さっきまでしょっぴーも康二君もいてとても賑やかな空間だったから
急に静かに感じる。
特に会話もないまま私のマンションの前に着いた。
足を止めて、はいと差し出されたカバン。
『ありがとうございます』
両手で受け取ろうとしたけど
受け取れなかった。
何故かカバンの持ち手をぎゅっと握ったまま離そうとしない。
『…岩本…さん？』
「それ」
『へ？』
「翔太や康二の事は普通に名前で呼んでたじゃん。
何で俺は名前じゃないの？」
え。
何でって。
確かに途中からは普通にしょっぴー、康二君と呼んでた。
俺らの事普段なんて呼んでるのと聞かれて、おこがましいけどそのままいつも通りの呼び方を言ったら、そう呼んでほしいと言われ。
岩本氏に関しては何かちょっと言いづらくて
『岩本さん』と言ったら、何で友達の照が一番よそよそしいんだよとしょっぴーに笑われた。
…てか何でそんな口尖らせてるんですか。
そして睨まないでくれよ。
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mamemiya(プロフ) - Ren_Mashiroさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも楽しみの一つとなります様に。 (3月17日 0時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ヲタクちゃんさん» 是非是非お楽しみください！ (3月17日 0時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！ちょっと拗ねが足りなかったかもしれません。。🙇が、これからの展開をお楽しみいただけると嬉しいです✨ (3月17日 0時) (レス) @page22 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
Ren_Mashiro(プロフ) - 毎日楽しみにして学校頑張ってます✨無理せず更新頑張ってください！ (3月3日 21時) (レス) @page14 id: ec8f83fe60 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 続き楽しみです✨✨ (3月1日 8時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2024年2月27日 20時
