❄︎ blue story ページ10
クリスマスの夜は好きな人とデートしたい。
…なんて、毎年の様に思うだけ。
『そろそろかな』
壁にかけられた時計を見ると丁度夜公演がスタートする時間だった。
テレビの横の棚から一つDVDを取り出してデッキに入れソファに腰掛ける。
コーヒーを入れたカップがあったかい。
画面に映る彼はキラキラしてて、聞いた事のない甘い言葉を発して、ファンを魅了している。
その歌声も直接聞いた事はないけれど
画面越しでもその甘い声が胸に響いて
『…会いたいな』
キュッと心が苦しくなった。
♪♪〜♪
テーブルの上に置いていたスマホが鳴る。
体を起こして画面をタップする。
『もしもし』
田中「あ、出た！やっほーAちゃん」
ガヤガヤと賑やかな音が後ろで響いていて
それに比例して相手の声もやたら大きい。
『樹君、何の用？』
田中「もー冷たいなあ。寂しい思いしてるんじゃないかと思ってせっかく電話したのに！」
え、Aちゃん？！俺も話したい！と後ろから何人かの声がする。
翔太から紹介され仲良くさせてもらっているSixTONESの皆さん。
私とは全くタイプが違うから最初は苦手だったけど、何故か気に入られ今ではちょくちょく一緒に食事に混ぜてもらう仲になっていた。
田中「Aちゃん今家？？」
『うん。ゆっくりしてるよ』
田中「じゃあ俺らとzoom飲みする？丁度仕事終わったところでさ、今楽屋で皆でケーキ食ってんの！」
断ろうにも、きょもがAちゃんと話したいってごねてるからと言われ結局パソコンを繋いでzoom飲みする事に。
京本君はパリピな彼らの中でも落ち着いてて話しやすいから特に仲良くしてもらっていた。
彼が話したいといえば私が断らないと分かっててそう言う樹君はやっぱりずるい奴だ。
これから皆で樹君の家に移動する様で、到着次第連絡をくれるとの事だった。
…せっかくだし飲んじゃおうかな。
冷蔵庫から適当にお酒を取り出し、一応買っておいたケーキも取り出してスタンバイして連絡が来るのを待った。
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mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年12月25日 19時
