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『あの時の…ぶつかった人が佐久間先輩?』


佐久間「へへっ良かった覚えててくれて」




入学したばかりの頃。


緊張が取れてやっと学校生活に慣れてきた頃寝坊してしまい、桜が舞う中思いっきり走ってたら前を歩いていた人にぶつかってしまった。


手を差し出してくれた彼の顔は太陽の光と舞っている桜でよく見えなくて


しかも私を引っ張る力が予想よりも強くて思いっきり彼の体にぶつかってしまったんだ。



その後のことはよく覚えていない。


ペコっとお辞儀をして迫る始業時間に焦って走ったから。



…ん?




『…佐久間先輩、あの時サボってたんですか?』


佐久間「…え?!今そこ気になる?!」


『あ、いや朝だったのに逆方向に歩いてたなって』


佐久間「…ふふ。ほんと面白いね。
まぁもう時効って事で内緒ね?」



しーっと人差し指を立てて唇に当てていたずらに笑う佐久間先輩。


その手をゆっくり下ろして私の前に立った。




佐久間「やーっと見つけたよ」



ニカっと笑う彼に胸が高鳴る。



佐久間「ずっとね、話してみたかったの。
でも名前も学年も分からなかったから。

唯一覚えてたのは、心配そうに俺を見る
可愛いその顔だけだったからさ」


『…っ』


佐久間「ね、名前教えて?」



だめだ、ドキドキしすぎてどうにかなってしまいそう。



佐久間「あぁ、ごめんごめん。
自分から自己紹介しなきゃね。

俺、佐久間大介っていいます。
趣味はダンス。猫が好きです!」



へへっと目の前で笑う先輩に、今度はトクンとゆっくり鳴り出す心臓。




この気持ちが何なのか




『…早瀬Aです』




先輩、私に教えてくれますか?




佐久間「Aちゃんね。ふふ、やーっと名前で呼べた」





丁度目の前に見えたコンビニ。



コンビニに行こうって思わなかったら、佐久間先輩とこうやって話すこと無かったんだな。





『佐久間先輩』


佐久間「ん?」


『…甘いもの好きですか?』






もっと、先輩と話してみたい。

この気持ちが何なのか、知りたいから。





佐久間「大好き!」






クリスマスの夜、始まった私の初恋。




2人の関係が変わるのはもうちょっと先__?








end.

❄︎ blue story→←.



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設定タグ:SnowMan , 短編集 , クリスマス   
作品ジャンル:恋愛
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mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年12月25日 19時

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