❄︎ red story.....from 10年越しのラブストーリー ページ33
『…本当にこれ着るの？』
莉乃「コスプレなんてもう一生着ることないだろうし、一回くらいやってみたくない？」
『莉乃絶対キャラじゃないでしょ。どういう風の吹き回しなの』
莉乃「まぁいいじゃないの。とにかく当日はサプライズでこれ着るからね。決定！』
クリスマスイブ。
毎年基本残業で仕事終わり莉乃と会ったり後輩と飲んで帰ったりして。
でも、今年は違う。
朝からフルスロットルで仕事をこなし、何とか残業せずに定時で上がることが出来そうだ。
元木「Aさん、今日はデートですか？？」
カバンに荷物を入れて帰宅準備をしていると、スススとこちらに駆け寄り楽しそうに笑う後輩の元木ちゃん。
『まぁ…そんな感じ、かな？』
元木「ふふっ。早く会わせてくださいねAさんの彼氏！絶対イケメンなんだろうなぁ〜」
『いつかそのうちね。じゃあお先に。お疲れ様』
元木「はーい！楽しんでくださいねっ」
そのうち、がいつになるかは分からない。
…報告出来るかさえも分からないけど。
彼との将来は”必ず”約束出来るものではないから。
分からないからこそ、今を大事にしたい。
『…よし！行こ』
コートを羽織り、例のものを入れた紙袋を持って電車で目的地まで向かった。
到着したマンション。
エントランスに入ると、エレベーター前に1人男の人が立っていた。
こちらに気づいてひらひらと手を振る彼。
その姿を見て誰かすぐに分かった。
『…涼太！』
宮舘「お仕事お疲れ様。迎えいこうかなと思ったんだけど、丁度着いたところだったね」
照れ臭さそうに笑う彼に、胸がキュンとなる。
付き合ってもうすぐ一年。
一年たっても、彼の笑顔を見る度にドキドキは募るばかりだった。
宮舘「…A？」
『…ううん！ありがとうわざわざ。もう皆着いてるの？』
宮舘「ん、来てるよ」
目的の階に到着して、長い廊下を進む。
宮舘「荷物多いね？ごめん気づかなくて。俺持つよ」
『あ、大丈夫だよ！全然軽いから』
そう？とこちらに顔を向ける涼太に焦った心臓を抑える。
”これ”の中身を見られるわけにはいかない。
…今更だけどやっぱり緊張してきた。
不思議そうな顔をした涼太にもう一度笑いかけて、
部屋のチャイムを鳴らした。
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mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年12月25日 19時
