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ページ32

『後輩だよ?!意味分かんなくない?!
浮気するにしてもそんな近場行くなっての!』


目黒「そのスリルを楽しんでたんじゃねえの」


『私と全然違うタイプだしさ!どうせ女の子らしくもないですよ!!尽くしすぎてお母さんに近い存在だったとか?!そんなとこ?!どうなのよ!!』


目黒「俺はその男じゃないから分かんねえけど、尽くされるとありがたみなくなるって言うよな」




とうとうお酒に飲まれてだる絡みする私と、その愚痴を軽く受け流す目黒。



絶妙に絡み合わないこの温度感が何故か私の心を緩ませる。


何にも気にせず暴言ともとれる感情を吐き出しまくっていた。




『大体クリスマスに浮気するって、半殺しにされてるようなもんじゃん。一生忘れられないプレゼントって?何なのあいつもしかしてサンタなの?』


目黒「ぶは!それはウケる」


『ウケないっての!』



ケラケラと笑う目黒のお酒を取り上げて飲んでやろうとしたら



『…うわっ』



バランスを崩してドサっと目黒の上に覆いかぶさっていた。



絡み合う視線。




近くで見れば見るほど、やっぱり顔は良い。


黙ってればイケメンなのに。



どれくらい見つめあってたか分からないけど



いきなり腰に手が回る感触。


そのままぐいっと引かれて、さらに近づく体。








目黒「今日からここに住めば?」



『……は?』




この距離で照れる事なく話す私たちは側から見たらおかしな2人だろう。




目黒「ついでに」




するっと頬に添えられる大きな手。




目黒「キスでもしとく?」








普通じゃない彼に、普通の言葉を返してもあんまり意味ないんだなと気づいた。



その適当さが私には心地良かったんだと



あの高校の時の感覚を思い出す。








『…しとく』







悔しいけど、
昔も今も目の前のこの男が出す空気感が心地いいみたい。















目黒「よし、飲み直そ」


『私より酒強い人初めて見た』






やっぱり誰にでもサンタはいるのかもしれない。



コツンと合わせた缶ビール越しに見えた
やたら綺麗な夜景はきっと忘れることはないだろう。








end.

❄︎ red story.....from 10年越しのラブストーリー→←.



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設定タグ:SnowMan , 短編集 , クリスマス   
作品ジャンル:恋愛
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mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年12月25日 19時

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