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黙り込んだ私を見て、すっと前に立って
少しだけ屈んで私に視線を合わせてくれた深澤君。



深澤「…どした?」



甘くて溶ける様な優しい声。




この声を聞けるのは私だけだったらいいのに、なんて。


こんな時にも自分の中にある欲が素直に出てこようとするから嫌になる。





…でも、それは彼の事が好きだから。



この気持ち、ちゃんと伝えるって決めたじゃない。






『深澤君』





頑張れ、私。






『私、深澤君の事が好き』






静かな夜道。



小さい声だったと思うけど、


思ったより響いた気がした。





深澤「…マジ?」




私の言葉に目を丸くする深澤君。




『マジ…です』


深澤「え、Aちゃんが俺の事好き?」


『好き、だよ』




ちょ、2回目は恥ずかしいよ。


でも口に出してしまった言葉はもう取り消せない。




そしたら



驚きからか思いっきり丸くしていた目がフニャッと垂れて眉毛を下げて笑う深澤君。




「どんだけ幸せなクリスマスプレゼントなの」


『…え?』


「サンタさんってマジでいんのかな」


『え、ごめんどういう事…』




深澤君の言葉の意味が分からなくて
アタフタと焦る私を見てふふっと笑った後



そっと握られた手。



さっきまで冷たかったはずなのに、あったかい。
その手は私の全部を包み込んでくれる様に大きかった。






深澤「俺も好き」



深澤「…俺から言うって決めてたのに。
先越されちゃった」





へへっと嬉しそうに笑う彼。



その笑顔は私にとっても最高のクリスマスプレゼントになった。


















友人「あの2人何で付き合わないんだろうって周りは皆んな言ってるのに、本人達だけ全然気づいてないよね」


岩本「ほんとだよ。俺、ナイスアシストだったっしょ?今頃もう付き合ってるかな〜」


友人2「とりあえず用意してたクラッカー構えて待っとく?」


佐久間「z z Z…」











来年のクリスマスもあなたと一緒に過ごせます様に。







end.

❄︎ black story→←.



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設定タグ:SnowMan , 短編集 , クリスマス   
作品ジャンル:恋愛
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mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年12月25日 19時

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