❄︎ purple story ページ24
友人「やっぱりここに6人も集まったら絶対狭くなるね」
友人2「でもその狭さがAの恋を実らせるスパイスになるんでしょ？」
友人「そう！よしA！！私達がとにかくチャンス作りまくるから絶対今日告白すんのよ！」
『…2人ともちょっと落ち着いてよ』
大学2年生のクリスマス。
仲の良い3人で女子会をしようと計画していた所、友人の行動あって何と片想いをしている深澤君達のグループと計6人でクリスマス会をする事になった。
今は友人の家で夜ご飯の準備を進めている所だ。
深澤君達のグループとは何度か遊んだことがあったけど、こういういわゆる宅飲み、みたいな形は初めてだ。
一人暮らしだったら十分な広さだけど、確かに6人でテーブルを囲ったらかなり距離が近くなる。
友人曰くそれを狙ったらしい。
『…うわっ』
いつもなら慣れている料理も緊張からか手が滑る。
そんな私を見て楽しそうに笑う友人達。
笑い事じゃないのよ、2人とも。
後1時間もすれば深澤君がこの空間にやってくる。
ちゃんと、話せるだろうか。
”Aちゃん、明日楽しみにしてるね！”
昨日講義の終わり、後ろに座っていた私に振り返って笑顔でそう言った深澤君。
階段形式の席だから必然的に上目遣いで微笑まれたからドキッとして。
照れてしまった私を見て、優しく微笑んで
”じゃ、またね”
そう言ってポンっと頭に添えられた手。
思い出すだけで心がキュンと鳴る。
あんな事されたら皆ドキッとする。
でも、深澤君にとっては何でもない事でドキドキしてるのはきっと私だけ。
前まではそれでも良かった。
話せるだけで幸せだったから。
でも、距離を詰めていくうちに。
もっと彼の近くに行きたい。
そう思う様になって。
深澤君が好きだと友人達にカミングアウトしたら
やっと言ってくれたか！とバレバレだったのは今でも恥ずかしい。
『…よし！』
気合を入れて再び降りてきた袖を腕まくりした。
少しでも彼に近づける様に。
頑張れ、私。
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mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年12月25日 19時
