． ページ23
ゆっくり離れた唇。
蜂蜜色の瞳とすぐ近くで目が合う。
向井「やばいめっちゃ興奮する」
『…そういう事言わなくていい』
向井「ええやん。クリスマスやもん」
この時間は、きっと今日という日にかけられた魔法。
そのうち雪みたいに溶けてしまうなら
向井「…！」
『…ほら、早く帰ろ』
向井「い、いま…！嘘やん！
Aからとか初めてちゃう？！」
『もう声おっきいから！』
今夜くらいはこんな私もありかな、なんて。
オフィスを出ると粉雪が綺麗に舞っていた。
向井「お、雪降ってるやん」
『今夜は積もるらしいよ。朝ニュースで言ってた」
向井「ホワイトクリスマスか。
ええな。めっちゃ綺麗」
そう言って空を見上げる横顔もとても綺麗で
つい見惚れてしまう。
いつもおちゃらけてるのに、こういう風にいきなり
知らないあなたを見せてくるから。
あなたといるのはきっとこれからもずっと新鮮なんだろう。
向井「…そんな見つめられると恥ずかしいんやけど」
こっちを見て照れた様に笑うその表情も。
これからもずっと横で見られたらなって思う。
『…今日、もう帰る？』
でも今はこの目の前の時間を大事にしなきゃ。
私の質問に対して、一瞬ふわっと笑った後
私の左手をその大きな手で包み込んでくれた。
向井「…一緒にいよ」
(………なんなら、これからもずっと)
クリスマスの夜はきっと誰だって素直になれる。
この魔法がずっと溶けないように。
これからもあなたの隣で幸せを見つけられます様に。
向井「…俺も早よ、岸に続かなやな」
『ん？』
向井「ふふ、何でもない。
よし！早よ帰って飲み直すで！」
聖なる夜にお互いの心の中でそっと誓う想い。
end.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 844人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (
レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mamemiya
| 作成日時：2022年12月25日 19時
