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❄︎ white story ページ18

『わ、もうこんな時間?!』



不思議なんだけど、毎年何故かクリスマスは残業になる。


何かの神様に呪われてるんだろうか。


でも、仕事が恋人だった私も今夜は遅くなるわけにはいかない。



急いでパソコンの電源を落としてオフィスを飛び出す。


ビルを出るとブワッと冷たい空気が体を包み込んだ。




『…あ、雪』



フワッと目の前に降りてきた雪の結晶。


上を見上げると、ビルの灯りと相まってとても綺麗で


寒さも忘れて見惚れてしまった。





カシャッ




『…え?』


ラウ「ふふ」




何か音がして顔を下げると




『…ラウ、君?』


ラウ「お仕事お疲れ様、Aちゃん」


『どーしてここに』


ラウ「写真撮ったことは怒らないの?笑」


『え、撮ったの?』


ラウ「撮ったよ。雪見上げるAちゃん可愛かったから」




トコトコとこちらに歩いてくるラウ君。


背も高いしスタイルもめちゃめちゃ良いから


ロングコートを羽織るその姿が雪景色に映える。




『…本物?』


ラウ「今更?本物だよ、ほら」



フワッと包まれた左手。



ラウ「一緒に帰ろ、Aちゃん」


『う、うん』


ラウ「…分かってる?今から行くとこ」


『…え?』


ラウ「タクシー頼んでるからすぐ着くよ」




何かずっと頭がポワポワしちゃってる気がする。


そんな私を楽しそうに見て笑うラウ君。



普段見た事がない道を走るタクシー。



窓の外から見える色とりどりの灯りに照らされた街が
すごく綺麗だった。

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設定タグ:SnowMan , 短編集 , クリスマス   
作品ジャンル:恋愛
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mamemiya(プロフ) - nagatakumikoさん» コメントありがとうございます✳︎そう言って頂けて嬉しいです。また新しい作品が出来ましたら宜しくお願いいたしますp(^_^)q (2022年12月30日 11時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 最後まで読みました。みんなの話感動しました。 (2022年12月30日 7時) (レス) @page37 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mamemiya | 作成日時:2022年12月25日 19時

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