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「じゃぁ仕事行ってくるね？」
「やっしょぉ一緒じゃないと寂しい」
「ははAちゃん俺も
仕事早く終わらせて帰ってくるから
いい子で待ってて？」
「はぁい。」
パタンと扉が閉められた後
ガチャリとしっかりした施錠の音が聞こえる
毒に侵された私は異常な日々を過ごしていた
手錠はされなくなったが
部屋からはもちろん出れない
しょうが帰ってきて
ご飯を一緒に食べて
一緒にお風呂に入って
....意識が切れるまで抱かれる毎日
しょうの帰りを待ってる間に出来ることは
テレビを見ること
今まではテレビなんて全然見てなかったから
彼がそのテレビに出てる人なんて知らなかった
テレビに映る彼は爽やかで王子様みたいで
でもどこかいつもと違って
あの愛おしそうな目で私を見つめる
人間らしさがなくて
なぜかわからないけど
涙が溢れた
彼がとても悲しい、寂しい人に思えたから...
「ただいまー
いい子にしてた？」
「うん！おかえりなさい！」
「今日はケーキ買ってきたよ」
「え、やったぁケーキ！」
「A苺好きでしょ？」
「うん！」
「俺のも苺全部食べていいよ」
「しょうは苺嫌い？」
「ううん、好きだけど」
「じゃぁだめ！しょうも一緒に食べよ
私ばっかり優先するのだめだよ」
「ふふありがとう」
「じゃぁAちゃんが食べさせてくれる？」
「うん！はいあーん」
「手じゃなくて、口でちょうだい」
ニヤリと笑って
ちょこんとしょうの上に乗せられる
少し恥ずかしいけど
苺をくわえて
んーっと差し出す
ぱくっ...ん...っ
「Aちゃんの味して美味しい
もっとちょうだい！」
言われるがまま
しょうの気がすむまでまた離してもらえない
抱きしめられながら
「ねぇ、そろそろ子ども作っても良いよね？」
「あっそうかその前に入籍だね」
子ども、、？
一瞬なぜか走馬灯のように
今まで忘れていた気持ちが蘇った
私この人の子ども産むの？
この部屋で一生暮らすの？
怖い怖い怖い怖い怖い
「Aちゃん？」
「あっ...なんか感動？しちゃった...
でもまだ2人の時間が欲しいし
デートとかしてみたいし...
...もっとしょうとの思い出作りたいかな...？」
「そうだね。本当はずっと閉じ込めてたいけど
Aちゃんのお願いはちゃんと聴きたいから
いいよ」
「やったぁ！ありがとう！」
...考えなくちゃ
ここから逃げ出す方法を。
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hamiky0713(プロフ) - ありがとうございます、少しずつですが手直しも加えながら完結まで書いて行きたいと思います (2020年8月16日 21時) (
レス) id: c0250b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
m - 久しぶりの更新ありがとうございます!これからも楽しみに待ってます! (2020年8月16日 20時) (レス) id: 27114867a8 (このIDを非表示/違反報告)
hamiky0713(プロフ) - ありがとうございます、励みに頑張ります！ (2020年7月22日 3時) (レス) id: c0250b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしています！！ (2020年7月17日 11時) (レス) id: bada07e1ed (このIDを非表示/違反報告)
hamiky0713(プロフ) - ご指摘ありがとうございます、改善しました (2020年7月13日 16時) (レス) id: c0250b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mmkky | 作成日時：2020年7月13日 3時
