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3.4時間車を走らせたところで
どこか大きな建物の地下に入っていく
「しょうここホテル？」
「うんそうだよ、
ここね車のままチェックインして
そのまま誰にも会わないで部屋に直行できるの」
「へぇそうなんだ...」
カードキーをささないと動かないエレベーター
もちろん自分達の部屋以外には止まらない
期待通りに運ばない現状に落胆しながら
顔をふせていると
「ね！Aちゃんに喜んでほしくてここにしたの」
「...うわぁ..」
思わず言葉が出てしまうような豪華な部屋
部屋の中にジャグジーを見つけると
「まだ時間あるし一緒に入ろっか？」
引っ張られるように手を引かれ
優しく服を脱がされる
温かいお湯の中でふわっと抱きしめられながら
「Aちゃん小ちゃいね〜
真っ白で手も小さくて可愛い」
かぷっと手を噛まれる
「私食べても美味しくないよ...」
「ふふ美味しいよ」
「でももっと太らないとだめだから
沢山ご飯食べさせてあげるね」
「自分で食べれるから大丈夫だよ」
「だーめ、ご飯もお風呂も全部
俺がするから」
「Aちゃんはなーんにもしなくて大丈夫！」
「.....」
ふふと笑ってご機嫌なしょう
整った綺麗な顔と筋肉質な分厚い身体
甘い言葉と優しい抱擁
みんなこの人を好きになるんだろうなと思う
でも洗脳が解けている今の私は違う
「じゃっ仕事行ってくるね
いい子で待っててね」
「うん、行ってらっしゃい」
パタンと閉まる扉
数分待ってから
何か逃げる方法がないか
部屋のあちこちを探し回る
扉はカードキーがないと
中からも開けないようになっている...
「誰か！誰かいませんか！助けて下さい！」
扉を叩いて叫んでみても
分厚い扉の向こうからは何も聞こえない
すぐさま見つけた電話を取ってみるけど
ツー..ツー..となるだけでなぜか繋がらない
窓は階が高すぎて安全ロックがかかっている
火災報知器が付いてるけど火を起こすものはない
どうしよう...
あの人の準備が完璧すぎて悲しくなる
涙をぬぐいながら必死に何かないか探す
ベッドの横の引き出しから
"ホテルの案内"と書かれた本が出てくる
急いで中を確認する
"モーニングコールを必要とされるお客様へ"
これだ！これに賭けるしかない
計画を考えてから
明日逃げ切るための体力を少しでも蓄えるために
そっと目を瞑って眠りについた...
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hamiky0713(プロフ) - ありがとうございます、少しずつですが手直しも加えながら完結まで書いて行きたいと思います (2020年8月16日 21時) (
レス) id: c0250b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
m - 久しぶりの更新ありがとうございます!これからも楽しみに待ってます! (2020年8月16日 20時) (レス) id: 27114867a8 (このIDを非表示/違反報告)
hamiky0713(プロフ) - ありがとうございます、励みに頑張ります！ (2020年7月22日 3時) (レス) id: c0250b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしています！！ (2020年7月17日 11時) (レス) id: bada07e1ed (このIDを非表示/違反報告)
hamiky0713(プロフ) - ご指摘ありがとうございます、改善しました (2020年7月13日 16時) (レス) id: c0250b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mmkky | 作成日時：2020年7月13日 3時
