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それから15分ほどして
チャイムが鳴った。
中島さんを起こさないように
そっと手を離して、急いで玄関へ向かう
・
・
「ごめん西川、ほんとありがとう」
西川「こんな夜中に電話きたら焦るわー
もうすぐ寝ようと思っとったのに〜」
「ほんとごめん…」
それでも ええよええよと
笑って許してくれる西川は優しい。
・
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「中島さん、西川来ましたよ」
西川「卓さんなにやってんすかもう〜…」
中島「ん、……」
少し休んだせいか、車の中の時よりは
顔色が良くなっている気がする。
でも相変わらず辛そうだ。
・
「熱はかりましょ」
体温計を差し出して待つこと約10秒。
「38.2…」
西川「今日俺ん家泊めてくか、
こんな状態で1人にさせらんないし」
西川「ていうか卓さんが悪いんですからねー
具合悪いまま試合に出るしヤケ食いするし…。
今日が日曜日でしかも明日移動日じゃなくて
よかったっすよほんと」
え、具合悪かったんだ…
もっと早く気づいてたら、
中島「ごめん、…」
西川「ええ、卓さんが素直」
行きますよー、と西川が中島さんを運ぶ。
私も玄関までついて行く
・
「西川」
西川「ん?」
「夜遅いのにわざわざありがと、ほんとにごめん」
西川「何言ってんの。逆にここまで
卓さん運んできてくれてありがとな
A明日仕事あるんだからはよ寝な」
…
「なんか今日優しいね」
西川「いつもやいつも!じゃあおやすみ」
「www、おやすみ。ありがとう」
ドアが閉まる。
・
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。
2人の姿が見えなくなってからドアの鍵を閉め
食器を洗い
眠たい目を擦りながら
お風呂に入った
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作者名:ヤクルトハム | 作成日時:2018年12月16日 13時