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何故こうなった_20 ページ22

エミヤside


早く早くと急かすAを宥めながら火傷しないようにミトンをつけてまだ熱が残ったオーブンから焼けたクッキーを取り出す。


こんがりと黄金色に綺麗に焼けている。形も崩れていないし、これは上手くできたな。



「わあああ、できたぁ!!」

Aは嬉しそうにクッキーを見つめていた。彼女がここに来て初めて作ったもの。どんな味がするのか気になっているのか、一つ、クッキーに手を伸ばそうとしていた。しかし、クッキーが少し熱かったのか、すぐさま手を引っ込めたが。


「そう急がなくてもクッキーは逃げやしないぞ。ほら、少し冷ましてから食べなさい。」

「はぁーい…。」

とは言っても気になって仕方ないようだ。さっきからずっとクッキーに手を伸ばそうとしている。




何分か経ち、ようやくAでも食べれるような熱さになった。

「よし、食べていいぞ。」

そうGOサインを出せば嬉しそうに彼女は歓声を上げ、クッキーを一つ手に取り、口に入れた。もぐもぐと咀嚼し、ごくりと飲み込む。
そして。


「おいしい!!おいしいよ、えみや!!」

ほっぺたを美味しさあまりかぎゅーと押さえつけ、もう一つ食べた。そして、もう一つ、もう一つと手が伸びる。

Aはクッキーを一枚一枚食べる度においしいと嬉しそうに笑っていた。




「あ、そうだ!ねぇえみや、ぎるとふぁらおにもこれあげていいかな?」

Aはいつもお世話になっているあの二人にこのクッキーを渡したいようで、ずいっと身を乗り出して私に質問してきた。まぁそういうことになるだろうなと予想はできていたので、予め用意しておいた袋を取り出して数枚クッキーを詰め、二袋をAに持たせる。



「これはあの二人の分だ。ちゃんと渡してくるんだぞ?」


そう言って手渡せばAはその袋をぎゅっと大切そうに抱きしめる。


「うん、わかった!ありがとうえみや!わたしふたりのところにいってきてもいい?」

「別に気にしなくとも大丈夫だ。出来たてが一番美味しいからな、早く届けてあげるといい。」

Aはぎゅっとクッキーの袋を落とさないように抱きしめ、「ありがとう!」と元気よく返事をしてとたとたと小走りで厨房を出て行った。

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letsitami(プロフ) - 推しがかっこいい!!!古代王組愛され夢主とかもうありがとうございます。[追記]ファラオが「赤ずきんちゃん」は腹筋崩壊不可避。 (2022年10月15日 22時) (レス) @page29 id: 96ae9e2937 (このIDを非表示/違反報告)
兄貴激推し - いろんな意味で、腹筋大激痛直前である!! (2020年3月6日 1時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
- 久々に夢小説へと来てみたのですが幸運なことにこんなにも面白い小説に出会うことができました!古代王組が大好きなのでこれからがとても楽しみです。ちまちまでもちょびちょびでも構いませんのでこれから頑張ってください!! (2019年4月13日 22時) (レス) id: 3323674f8c (このIDを非表示/違反報告)
(*´ー`*) - 本当ですか!めっちゃ嬉しいです。ゆっくりで構いませんので、休みながら頑張ってください!ヽ(*´∀`)ノ (2019年2月6日 22時) (レス) id: 249673e94e (このIDを非表示/違反報告)
紅巴(プロフ) - (*´ー`*)さん» 長らく更新停止してしまい申し訳ありません!今月からちまちまと更新再開する予定です……! (2019年2月2日 3時) (レス) id: 3cb7c792f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅巴 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月5日 12時

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